2014年07月17日
7/11(金)~12(土)の2日間、岩手県陸前高田市、盛岡市を訪問しました。
東日本大震災を受け、オービックシーガルズではアメリカンフットボールを通じた東北復興応援プロジェクト【Gulls for Tohoku】を立ち上げ、これまで様々な活動を行ってきました。今回はその一環として、フラッグフットボール指導を中心とした活動を行いました。
Gulls for Tohokuは、これまで宮城県仙台市近郊を中心に活動していましたが、今回は、まだまだ復興に時間がかかる沿岸部に活動場所を求めてスタートしました。震災以降、関係を築いてきた東北学生アメリカンフットボール連盟(東北学連)の皆さんと共同で訪問先を探し、岩手県陸前高田市の小学校でフラッグフットボールの授業をさせていただくことになりました。
この授業には、小友小学校の6年生と隣接する広田小学校の6年生の計39名が参加。これまでにフラッグフットボールの経験がある生徒が大半で、3、4時間目の2時間の授業で「攻撃3人対守備2人」の試合まで行うことができました。みんなで相談して作戦を考え、全員が最後まで一生懸命頑張りました。
小友小学校は、校舎1階の天井付近まで津波が押し寄せたそうです。いまなお残る震災の爪痕ですが、そんな中、スポーツを通じて、子どもたちのたくさんの笑顔に出会えたことは本当によかったと思います。
▲【左】コーチ役の面々。岩手大アメフト部から3名が参加してくれました 【右】しっぽ取りゲームのチャンピオンに秘訣をインタビュー
▲【左】1対1の真剣勝負 【右】Hagy選手からのトスを受けて、エンドゾーンを目指します
▲【左】仲間で協力しながらボールを進めます 【右】チームで作戦を相談して試合に臨みます。目指せタッチダウン!
▲授業を終えて、両校の校長先生と給食をいただきました
●7/12(土)@盛岡市 岩手大学で学生向けクリニックを実施
翌日は会場を盛岡市の岩手大学に移し、東北学連の呼びかけで集まった大学生にクリニックを行いました。
これまで盛岡近郊ではクリニックを実施したことがなく、参加した学生は真剣そのもの。少しでも強くなろうと、たくさんの質問がありました。当初2時間の予定でしたが、学生もオービックのコーチ陣も白熱し、3時間を超すクリニックとなりました。
▲【左】山邉コーチによるウォーミングアップ 【右】さるコーチ(左)のレクチャーにたくさんの質問がありました
▲熱血指導の鈴木コーチ。熱が入り過ぎて予定時間を1時間もオーバー
-Gulls for Tohoku2014を振り返って-
初めて陸前高田市を訪問しました。海岸から広がる平地には建物がなく、改めて津波による被害の大きさを感じました。一方、山を削り、大規模なベルトコンベアで砂を運び、被害を受けた平地に積み上げている現場を見ることができました。(ダンプカーで運ぶと10年弱かかるところ、ベルトコンベアだと2年で完成するそうです。)街は着実に再生に向かって進んでいました。
陸前高田市での夜は、オービックシーガルズOBの桑原祥作さんを訪ねました(右写真。中央が桑原さん)。現在、市の職員として復興に携わられているとのこと。全く縁のない場所に来て復興に尽力されている話を聞き、その思いに胸が熱くなりました。
今回の活動を通じ、我々が立ち上げた【Gulls for Tohoku】を継続していく大切さをあらためて感じました。スポーツチームだからこそできる可能性も感じました。これからもオービックシーガルズだからできることを考え、実行していきたいと思います。
(参加者一同)
▲【左】7/12付 岩手日報 【右】「アメフト日本一のチームが被災地を訪問」として、岩手放送の夕方のニュース番組「ニュースエコー」でも報じられました(写真は岩手放送HPから)