2012年07月26日
7/21(土)~22(日)の2日間、チームの有志15名で東北・仙台を訪問しました。
東日本大震災を受け、オービックシーガルズではアメリカンフットボールを通じた東北復興支援【Gulls for Tohoku】を立ち上げ、これまで様々な活動を行ってきました。今回はその一環として、東北地方でのフラッグフットボール指導を中心とした活動を行いました。
【今回の訪問メンバー15名】
コーチ・スタッフ : 大橋、鈴木、中村、脇田、奥村、山邉、山口、齋藤、稲葉、長谷川
選手 : DB#8渡辺、WR#10森(健)、DL#11ケヴィン・ジャクソン、LB#22高橋、WR#85萩山
【初日:7/21(土)】
●東北大学アメリカンフットボール部を訪問
東北地方におけるアメリカンフットボールの競技力向上を目的に、Q&A形式のクリニックを行いました。
WR#85萩山選手が東北大学のヘッドコーチをしていることや、鴎道場に来ている選手がいること、また昨年は大橋HCなどがクリニックに訪れていることなどから、オービックが大事にしている基本動作についてはどのポジションも一定レベルで浸透している様子でした。
その中で、選手が知りたいことや習得したいことを直接聞く場として、今回のクリニックを実施しました。たっぷり2時間、核心に迫る質問もあり、有意義な時間を過ごせました。
▲各ポジションで熱のこもった指導が繰り広げられました。写真右端は 「こんなに飛べるよ~」と披露するさるコーチ(渡辺)
▲鈴木コーチ(左端)、奥村コーチによる新入生向けクリニックも実施しました。ヒットなど基本的な動作を伝授
●あおばフラッグフットボールクラブ「スパローズ」を訪問
クリニック終了後、東北大学のグラウンドをお借りし、今年5月に立ち上がったばかりの「あおばフラッグフットボールクラブ“スパローズ”」で体験会を実施しました。
スパローズは、子どもから大人まで誰でも入れるチームで、この日は、大人7名、子ども3名の10人が集まりました。そこに、もりけん選手(森(健))やむつみ選手(高橋)などオービックの選手も加わり、一緒に楽しいひとときを過ごしました。
スパローズは、代表の曾根邦敏さん(東北学院大学アメフト部OB)やジュニアシーガルズの父兄でもある本田淳一さんが、熱い思いを込めて立ち上げられたチームです。このチームの活動が、今後、より発展するよう、オービックも全面的にバックアップしたいと思います。
随時選手募集中とのことです。気にになる方はスパローズのFacebookページをご覧ください。
▲子ども以上に大人が熱中した(?)しっぽ取りゲーム
▲カニブロックもサマになっています。見事、KJからタッチダウンを奪いました!!
▲協力して、萩山選手をかわしてタッチダウンを狙います。うまくいったかな?
【2日目:7/22(日)】
●仙台市立蒲町(かばのまち)小学校(若林区)を訪問
土日の2日間、学校でお泊まり会を実施中だった蒲町小学校で、2日目のプログラムとしてフラッグフットボール体験会を取り入れていただきました。
オービック15名と、スパローズ2名、東北大学アメリカンフットボール部5名、仙台大学アメリカンフットボール部10名の総勢32名が訪問し、小学4年から6年の114名にフラッグフットボールの指導を行いました。
震災の影響で、プレハブ校舎が建てられ少し狭いグラウンドではありましたが、2時間強の体験会をみんなで楽しむことができました。同校は、昨年からフラッグフットボールを授業に導入されているそうで、子どもたちの飲み込みも早く、たくさんのプログラムを実施することができました。
【Gulls for Tohoku 2012】を振り返って
「今回の東北・仙台訪問では、子どもたちのたくさんの笑顔や真剣な眼差しに出会え、非常に有意義な2日間となりました。
諸事情により、直前の1ヵ月前から動き出したにも関わらず、スパローズの皆さんをはじめ、東北学院大学災害ボランティアステーションさん、仙台市若林区中央市民センターさんなど、関係者の皆様方のご尽力により、盛大に【Gulls for Tohoku 2012】を実施できました。快く受け入れてくださった蒲町小学校さんも含め、この場をお借りしてお礼申し上げます。
最後に、津波被害を受けた沿岸部を訪ねました。いまも残る被害の光景を目の当たりにし、参加したメンバー全員が、あらためて【Gulls for Tohoku】活動の意義を感じ、微力ではあるものの、自分たちのできることを継続的にやっていく決意をしました。仙台から戻った翌日から、次のステップに向けた話を進めています。
『東北でチャリティーマッチを行い、ファンの皆さんと一緒に東北に行く』というプランも考えています。ぜひ実現したいですね」(TEコーチ 脇田雅史)
▲宮城県女川町にて。「自然を前に、自分の無力さを感じました」(むつみ選手)
▲いまなお残る津波の爪あと。復興までは、まだまだ時間がかかることを実感しました