2008年03月02日
東京大学検見川総合運動場。
総面積30万平方メートル。
サッカー、野球、アメフトなどのフィールドが何面もとれる広大なグラウンドのむこうには丘があり、
そこを上るとまたグラウンドがある。
さらにそこを通り抜けて丘を下ると、そのむこうにまた丘がある。
今から7年前、シーズン最初のミーティングで、大橋ヘッドコーチと吉永ヘッドトレーナーが
実にうれしそうな顔をして次のようなことを言った。
「最高のグラウンドを見つけてきました。
心拍数をあげるにはこれ以上にないというくらいすばらしい条件で、
あれほど起伏に富んだクロスカントリー場は探してもそうないでしょう。
あそこでのトレーニングを考えただけでワクワクします。みんな楽しみだね」
最後の「みんな楽しみだね」というのは「覚悟しとけよ」という意味である。
それ以来、オービックシーガルズは春と夏のトレーニング期には、
そのクロスカントリー場がある検見川グラウンドでひたすら心拍数を上げることになった。
そして、そのトレーニングはいつの日か「クロカン祭り」と呼ばれるようになった。
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今年もクロスカントリー場でのトレーニング、通称“クロカン祭り”の時期がやってきました。
3月は土曜日が検見川グラウンドでクロカン祭り、日曜日は習志野グラウンドでの練習となります。
「目の前の1プレーに全ての力を投入する」
チーム内ではいつもこういった言葉が聞かれますが、
試合の全プレーでこれを実行するには かなりのスタミナが必要です。
そのため、この時期のトレーニングは非常に重要になってくるのです。
もちろん選手自身がそのことを理解しているので、必死になって自分を追い込んでいます。
▲この日不在の古庄主将に代わって、主将代行を務めたOL#56木村副将
▲股関節のトレーニングも斜面で行う
▲上り斜面でのダッシュ。ポジションなんか関係ない! 隣は皆ライバルだ!
▲時本コーチ(左)と競い合うDL#92紀平(中央)とDB#14長谷川(右)
▲DL#11ケヴィン・ジャクソン(左)とRB#34ジョン・ウェスト(右)
▲上り坂を何本も走る。最後は自分との闘いだ
▲斜面をジグザグに上っていく。アフリカの大地を走るヌーの大移動のような迫力だ
▲下りのジグザグ走でトップを走るWR#83清水
▲つかの間の休息。この後クロスカントリーが待っている
▲クロスカントリー1本目はLB#44吉村がトップ
▲その場で力を出し尽くすため、トップは常に入れ替わる。
2本目のクロスカントリーで先頭を走るのは今年35歳になるベテランDB#8渡辺
▲クロスカントリー3本目。いちばん傾斜の強い坂を上る選手たち
▲最後はハドルで締めくくる。2時間半のクロカン祭りが終了した
▲練習が終わった後に腹筋をする“TWISTERS”