2008年02月17日
アメリカ人の中でも、ほんのわずかなトップ選手だけがプレーできるアメフト界トップのプロリーグ。
まだ日本人でNFLの公式戦でプレーした選手はいない。
そのNFLに、オービックシーガルズから2人の選手が挑戦する。
今回、NFLに向かって熱き挑戦をするのは、DB#16三宅剛司選手(左)と
WR#85萩山竜馬選手(右)です。
両選手は2月20日から24日までの5日間、スペイン・バルセロナで行われる第1次IPDインターナショナル
キャンプに参加します。
IPDプログラムでは2月から4月までに3回キャンプを行い、世界各国から集まった90名が45名に絞られ、
「チームIPD」を結成します。「チームIPD」は5月と6月に米国大学レベルのチームと2試合を行い、
その試合での活躍やキャンプを通じての総合的な評価をもとに、最終的に8名の選手が「IPS(外国人
練習生)」として7月末のトレーニングキャンプから1シーズンにわたってNFLチームに帯同することができ、
翌年のFA選手契約に向けて最大のアピールの場を手にできます。
その2人に、今回のプログラムに挑戦する意気込みを聞きました。
―このプログラムでの目標は?
「とにかくキャンプで最後まで残ってチームの一員となりたいですね。
もちろん、その後も重要なんですけど、まずその壁を乗り越えたいです」
▲三宅選手
「ぼくは昨年、NFLヨーロッパのキャンプでカットされているから、
まずはキャンプで生き残って試合に出るというところまでは絶対に
行きたいですね。
行かれへんかったらもう次はないですし、目指す道筋ははっきりしているので、
思いっきりアピールして生き残って、最後のNFLまで行きたいですね」
▲萩山選手
-二人とも英語は大丈夫?
「大丈夫です!」
「完璧です!」
―自分にとってアメフトとは何ですか?
「アメフトとは・・・今回、IPDプログラムに参加することが決まって仕事も辞めて
きましたので・・・今はアメフトが全てですね。365日アメフトのことを考えて
生きようと思ってます。まあズルズルと行くことはできないんですけど、何年か
決めて、そのことだけを考えていきたいです。アメフトが生活のすべてです」
「ぼくはまだ大学院生なんですけど、昨年1年間はアメフトのことしか考えて
なかったし、ぼくにとってはプレーすること自体が生活の中心ですね。今回、
アメフトの頂点であるNFLに挑戦できるということですごい楽しいだろうけど、
でも結果残さんかったら、 楽しいことも続けられへんってことになるから、
なんとしても結果を出したいですね」
―オービックシーガルズファンに向けてメッセージをお願いします
「ぼくはまだシーガルズで試合に出てないんですけど・・・シーガルズの一員
としてがんばっていきますので、応援よろしくお願いします」
「昨年1年間と今年の今まで、シーガルズで勉強できたことや上達できたことって
いうのがいろいろあって、昨年のNFLヨーロッパのキャンプの時に比べてかなり
自信がつきました。自分が持っているものをすべてぶつけてがんばってこようと
思います」
▲フットワークのドリルの様子。指示をしているのは吉永ヘッドトレーナー(右)
▲キックリターンの練習をする#16三宅選手。
DBだけでなくリターナーもできればキャンプで大きくアピールできる
▲低くて難しいボールをキャッチする#85萩山選手
▲QBとタイミングを合わせるために、WRは何度もパスルートを走りこむ
▲練習終了時のハドルの様子。選手に話をする大橋ヘッドコーチ(中央)
▲OBの進藤さん(左から2番目)がコーチを務める近畿大学デビルズの
選手も練習に参加し、フレッシュなプレーを見せていた