藤田義生ブログ“エダ散歩”

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2010年03月11日

選手に復帰します

みなさんにご報告があります。
3月7日(日)に2010年度のトライアウトが行われたのですが、実はぼくも受けました。
そしてトライアウトは合格しました。
春シーズンを通して15名の新人枠、70名のロスター枠を目指すことになります。
ロスターに残ることは当然として、チームが日本一になるため、あらゆるチャレンジをしていきます。

 

ブログでおもわせぶりのようなことを書いてきましたが、引退して2年間はプレーしたいと本気で

思ったことはなく、復帰を考えたのは昨シーズンが終わってからのことでした。
いろんな偶然が重なり、ぼくを導いてくれました。

 

アサヒビールに負けた後、チームが大きく変化したこと。
変化し、最高のチーム状態でパナソニック電工に負けてシーズンを終了したこと。
その時期にマイケルジャクソンの映画を見たこと。
息子と一緒にNFLの試合をテレビでたくさん見たこと。
会社の同じ班の仲間である2人のアマチュアスポーツ選手(スノーボードクロス、サッカー)の言動。

 

いろんなことが重なりました。
いや、自分で導いてくれる理由を探し集めたのかもしれません。
しかし、パナソニック電工に負けるまでは、復帰については全く考えていませんでした。
昨シーズン日本一になってたら、「よかったよかった」とシーズンを終えていたことでしょう。

 

負けた後、いろいろ考えていたら、もう一度プレーしたい、と思うようになりました。

 

そして息子の言葉。

 

ぼくは息子に
「お父さんといっぱい遊びたい?それともお父さんのフットボールしてるとこ見たい?」
とたずねました。

 

息子は
「フットボールしてるところが見たい」
と言ってくれました。

 

まだ2歳の息子は質問の意味も理解していなかったかもしれません。
でも、その言葉が後押ししてくれました。
ぼくは息子を抱きしめながら、選手に戻ると決心しました。

 

ぼくが復帰するのは、ただもう一度プレーしたい、とか、ただ活躍したい、とかではなく、
このチームで日本一になるためです。そのために活躍したい。そのためにプレーしたい。
2010年を生涯最高の年にしたいです。

 

選手に復帰するということで、このエダ散歩は休止となります。
こんな文章でも、読んでいただいて本当にうれしく思っています。
ありがとうございました。

 

これからはぼくのプレーを見てください。
まだ背番号も決まっていませんが、春の試合に出られるようがんばります。

 

最後に復帰を快諾してくれた妻、事務局のみなさん
本当に感謝しています。

みなさんの期待に応えられるよう、がんばります。

 

IMG_5820.JPG

▲40ヤード走の測定。2年ぶりの全力疾走です。KJが撮ってくれました 

 

2010年03月04日

マン・イン・ザ・ミラー

ここ何年か、毎年オービックシーガルズのOBが中心となって、高校生むけのクリニックを行っていて、
ぼくも昨年まで参加させてもらっていたのですが、そのときの高校生からメッセージをもらいました。

 

彼は進路について悩んでいるらしく、大きなチャレンジをするか、確実な道を進むかで迷っていました。
ぼくは計画性がなく、行き当たりばったりの道を進んできましたが、

「道はいくらでもある。まずは後悔のないように全力でチャレンジしてみては?」と
アドバイスさせていただきました。

 

メールをもらった日、偶然にもぼくの10回目の結婚記念日でした。
10年前のその日、決まっていたのはシーガルズに入るということだけ。
入部動機は「試合を見ておもしろそうだったのと、NFLヨーロッパを目指す環境が整っているような気がする」

ってことだけ。
それだけの理由で大手の会社を辞め、ほとんど無一文で上京しました(千葉ですが・・・)。

そしてふたりとも無職のまま、市役所に婚姻届を持っていきました。
市役所の担当者からは「今日は仏滅ですが、よろしいでしょうか?」と言われ、そのまま仏滅入籍しました。

 

NFLヨーロッパに行くという夢はかないませんでしたが、いろいろ悩みながらも、楽しい道を進むことが

できています。日本一にもなれたし、子供もできた。本職の植木屋も安月給ながら楽しく仕事させて

もらってます。

 

まあ、ぼくも若かったので、後先考えずに行動できたんでしょうが、相談してきた彼はもっと若い。

まだ高校生ですからね。
後悔のないように、全力でがんばってほしいと思います。

 

彼からメールをもらって、ぼくも刺激を受けました。
大きな目標にむかって、突き進んでいくこと。
失敗を恐れるな。今できることに全力を尽くせ。
彼へのアドバイスは、また自分へのメッセージでもありました。

マンインザミラーですわ。。

 

「MAN IN THE MIRROR」

I'm starting with a man in the mirror
I'm asking him to change his ways
And no message could have been any clearer 
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself and then make a change

(まずは鏡に映る男から心を入れかえるように願おう。このメッセージ、わかるだろ。
世界をよりよくしたいなら、自分自身をふり返って、そこから変えていくんだ)

 

2010年02月24日

宿命のライバル

昼休みにバンクーバーオリンピック、女子フィギアスケートの
ショートプログラム(SP)を見ていました。

 

日本のエース、浅田真央ちゃんの演技。
他人の競技を見ていてこんなに緊張したのは初めてです。たぶん血圧160くらいまで上がっていました。

真央ちゃんはSP初となるトリプルアクセルを決めるなど完璧な演技。
すごいな!と思っていたら、次に登場したライバルの韓国人キムヨナさんが
真央ちゃんを上回る得点をたたき出しました。
どっちもすごいわ。

 

共に世界のトップクラスの実力者、隣国同士で、年齢も近い(同じ歳?)。
こういうライバルがいるのっていいですね。

今日の演技を見ていて、ガラスの仮面の北島マヤと姫川亜弓を思い出しました。

 

宿命のライバル・・・。

 

大相撲では朝青龍が引退してしまいましたが
朝青龍と白鵬(#59岡田君に似ています)とか、
セナとプロストとか(F1)
阪神と巨人とか(プロ野球)
立命と関学とか(関西学生アメフト)
マニングとブレイディとか(NFLのQB)
古庄とボディビルダーとか(筋肉)。

 

スポーツでも仕事でも何にでもあてはまりますが、ライバルの存在は
絶対にあいつには勝ちたい!負けたくない!!って思うし、リスペクトもする。
そしてお互いを高めあいながら切磋琢磨していく。

 

やっぱりスポーツはライバルがいるほうがおもしろい。
そしてそんなスポーツはやっぱりおもしろい。

フィギアスケートのフリーも楽しみです。
 

ガンバレ、ニッポン!!

 

 

2010年02月21日

ほんまに本気か?

「人生はつらいだろ?
前向きになれる何かを探してたんだ。
人生に意味を見つけたかった。
信じられる何かを。
それがこれだ(This is it)」

 

マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」の冒頭、オーディションに受かったダンサーの言葉です。

 

この映画はコンサートにむけての舞台裏を編集したもので、今まで知らなかった真のマイケルの姿が

共感を呼んで大ヒットになったのだと思いますし、ぼくがハマったのもそうです。

 

特典のDVDにはダンサーや、バンド、コーラスの人たちのオーディションやインタビューを見ることができて、
その想いや努力がひしひしと伝わってきて、「本気」とはこういうことを言うねんなあ、と思います。

 

今、バンクーバーオリンピックが盛り上がってますが、彼らのプレーもそうですよね。
世界のトップに立つ人は、想像のつかないほどの想いと努力を積み重ねてきたんでしょう。

 

オービックシーガルズの2010シーズンが始まりました。
今年も現役を続けるメンバー、そしてトライアウトを受ける予定の新人たちがグラウンドに集まり

汗を流しています。
ぼくたちはアマチュアでフットボールで生計をたてられるわけではありません。
でも、これだけの人数の人間がグラウンドに集まってくる。
皆、想いは様々だと思いますが、冒頭の言葉が頭によぎりました。

 

もう4シーズンも日本一から遠ざかってるし、今や決して強いチームとは言えません。
でも、みんなこのチームで勝ちたいって気持ちで残っているし、このチームの何かに魅力を感じて
門を叩きにくるのだと思います。

 

もっと魅力のあるチームになるには日本一にならなあきません。
日本一にむかって一所懸命努力すること。
それも大いに意味のあることだと思います。
でも、それだけでは足りません。

 

お客さんはお金を払ってぼくたちの試合を見に来てくれる。
それはある意味、「ショー(SHOW)」と言えるでしょう。
ショーを成功させるってことは「勝つ」ってことやと思います。

ぼくらの目指すところはただ勝つのではなくて、ぼくたちらしく勝つこと。
春から来年の正月まで舞台は続きます。
そのために選手たちはがんばってます。

 

あと、それと・・・・。
長年チームで活躍された元#76池之上さんはよく
「ほんまに本気か?」とおっしゃってました。


オリンピックやマイケルのDVDを見ながら、自分たちは「ほんまに本気か?」
「もっといけるんちゃうか?」と自問自答しています。

 

2010年02月10日

感動しました

みなさん、スーパーボウル見ましたか?
ここ最近、接戦の多いスーパーボウルですが、今年のゲームもほんまにすごかった。
言葉では表現できないくらいすごい試合だったと思います。感動しました。
まだ見ていない人もおられるかもしれないんで結果には触れないでおきますね。

 

スーパーボウルでは珍しい超ハイパーオフェンス同士の対決(勝ち上がるには強いディフェンス力や

キッキング力、つまり総合力が必要という意味)と言われていましたが、その通り両チームとも

オフェンス凄すぎ!

 

コルツのQBマニングはディフェンスの隊形を読んで毎回オーディブル(セットしてからプレーコールを

変えること)でディフェンスの弱点をつき、とことんプレーを成功させていました。

パスの落とし所も申し分ない。ランプレーも出ていましたね。

 

一方、セインツのQBブリーズはプレーリードがめちゃめちゃ速く、絶妙のタイミングで次々とパスを決める。

コルツのDE#93フリーニーがえげつないパスラッシュをかけていたのですが、投げるタイミングが速く、

コントロールもハンパなくいいのでDBにマークされていてもパスが通ります。

 

両チームのオフェンスはほんますごかったです。

 

でも、ディフェンスもすごかった。
パスラッシュにしても、タックルにしても、「人間こんなに気合いの入ったプレーができるのか」と思いました。
セインツのLBに“FUJITA”って選手がいて、日系ではなく白人だったんですが、すごい応援してしまいました。
ハイパーオフェンス対決と言われながらも、ディフェンスが試合を決定づけた。
あんなプレーできたら最高でしょうね。

 

今回のスーパーボウル、なんとアメリカでの平均視聴者数が1億600万人、視聴者の総数が

1億5160万人でアメリカTV史上、最高となったらしいです。
視聴率は45%。信じられません。

 

勝ったチームの人たちは本当に幸せそうでした。
当たり前ですが、スポーツの世界で最後に勝ち残るのはたったの1チーム。
他のチームは最後は負けて終わります。
たった1チームだけの栄冠。その感動は言葉にならないでしょう。

 

ちょっとくさいこと言うようですが、
日々の生活で「心から幸せ」って思うことってそうないですよね。

ぼくはうまいものを食べたときや、あったかい布団で寝るとき、
息子と遊んでいるときなんかはいつも「幸せやなあ」って思いますが
最高の幸福感や達成感、というのとは違います。
息子が生まれたときは最高に幸せでしたけどね。あれほどの感動は普段の生活では
なかなか味わえません。

 

スポーツ生活ににおいては2005シーズンに日本一になったときだけ。
18年もアメフトしてて、たったの1回だけです。
壁が高ければ高いほど、困難であればあるほど、それを乗り越えたときの
達成感は大きいと思います。
あの達成感をもう一度味わいたくて、まだ味わったことのない者はそれを味わいたくて
それにむかって挑戦しています。


いよいよ今週末から2010年オービックシーガルズが始動します。

「あの感動を、再び」なんて言葉でいうと安っぽいですが、そのためにがんばるってことは
かっこいいと思います。

 

そうそう、もうすぐ冬のオリンピックが開幕しますね。
楽しみです。
メダルがとれるに越したことはありませんが、それより何よりがんばってる姿を応援したいですね。

 

2010年02月02日

スーパーボウル

いよいよスーパーボウルですね。
日本時間で8日の朝です。生放送もあります。
世界中の何億人もの人が見るらしいです。
すごいですね。

 

チャンピオンシップの2試合は本当に白熱してておもしろかった。
コルツに負けましたが、ジェッツの意地には興奮しましたし、
バイキングス対セインツはオーバータイムにもつれこむ接戦。
すさまじい試合でした。後半最後はFGでバイキングスが勝つ、と思っていたのに
しょうもない反則&インターセプトでまさかオーバータイムでセインツが勝つとは。
ブレット・ファーブ(40歳のバイキングスQB)、悔しそうやったなあ。ぼくもなんか悔しかったです。

 

というわけでスーパーボウルはインディアナポリス・コルツ対ニューオーリンズセインツの対戦です。
両チームとも超ハイパーオフェンスを持つチーム。おもしろい試合になると思います。

さて、試合をただ見るより、やはりどっちかのチームを応援するほうが見ていて断然面白くなります。
なので、今回はニューオーリンズ・セインツを応援しようと思います。

 

なぜか。
まずセインツはスーパーボウル初出場なので、なんとなく勝たせてあげたい。
あと、これはぼくの勝手な個人的意見なんですが、なんとなくセインツのオフェンスって
オービックシーガルズっぽいんですよね。
すごいリズムがあって、スピードあふれるプレーはなんか見ていてワクワクする。
なんとなく、親近感を覚えてしまいます。
みなさんはどう感じますか?

 

あとNFLジャパンの特集記事にもありますが、
マニング(コルツQB)対ブリーズ(セインツQB)はエリート対雑草と書かれています。
なんとなく雑草魂を応援していまいます。
オービックシーガルズも2部リーグや、地方リーグ出身者が活躍していますし、

彼らを雑草と呼ぶのは失礼ですが、そういう選手が活躍するのはやっぱりうれしいですよね。

 

ちなみに昨年活躍した雑草魂選手を勝手に何人かあげてみると
K#1金親(国士館大)、QB#15龍村(神奈川大)、WR#17平野(国士館大)、

元祖雑草魂ことDB#19玉ノ井(城西大)、DB#41堀(国際基督教大)、

OL#75宮本(中央大のアメフト同好会出身)、WR#85萩山(東北大)、DL#94畠山(中京大)ら
2部や同好会出身で試合で大活躍したり、日本代表に選ばれたり、

海外のプロリーグでプレーしたりしています。
オービックシーガルズは他の強豪企業チームに比べて雑草魂が強い気がします。
人数数えたわけじゃないので、あくまでも気がしますってだけですけど。

あ、福原くんに突っ込まれそうなので、書いときます。

DL#93福原くん(大阪学院大)も雑草魂です(和製フリーニー/コルツDE#93)。

 

まあ、そんなわけで月曜のスーパーボウル、楽しみです。
日本のアメフトももっと盛り上げていきたいなあ。

 

2010年01月20日

ブレット・ファーブ

先週土曜日に納会が行われました。
2009シーズンはとっくに終わっていましたが、納会をもって2009年のチーム活動は終了となりました。
いつも思いますが、負けたシーズンの納会というのはおもしろくないですね。
来シーズンこそ、って毎年言ってますが、ほんとに来シーズンこそ日本一になりたいです。

 

さて、今の時期盛り上がっているのがNFLプレーオフ。
負けたら終わりのトーナメントなので、見ていて本当におもしろいし、興奮します。

前回書いたヴィックのいるフィラデルフィアイーグルスはダラスカウボーイズに負けてしまいましたね。

 

ぼくが今応援しているのはミネソタバイキングス。
特にファンというわけではないのですが、40歳のQBブレット・ファーブが出ているからです。
ぼくは35歳。この歳になるとおっさんプレーヤーを自然に応援してしまうんですよね。
阪神タイガースの金本アニキや、最近の話題ではバンクーバーオリンピック代表に内定した

スキージャンプの葛西や岡部など超ベテラン選手のプレーを見ていると、なんか力が入ってしまいます。

気づいたら応援してるって感じですね。

 

そうそうベテランといえば、ちょっと話がそれますが、先日千代大海が引退しました。
ぼくの一番応援していた力士が千代大海でした。
ひたすら突進の押し相撲。不器用でもそれを貫くプレースタイル。
一番嫌いなのはそんな千代大海に引き落としをする力士でした。
最後の相手が魁皇というのもなんかよかった。
外国人力士で盛り上がる相撲界ですが、千代大海のような相撲をとる力士が出てきてほしいものです。

 

で、話は戻ってバイキングスの試合はファーブに勝ってほしい、というか、勝たせてあげたい

って目で見ています。
ファーブは昨年、一昨年と引退表明したものの2009シーズンは新天地バイキングスで現役続行。
今年のバイキングスは12勝4敗と好成績を残し、ディビジョナルプレーオフではダラスカウボーイズに

34-3で圧勝。チャンピオンシップ出場を決めました。すごいことですよ。

 

ファーブは見事なTDパスを決めまくったのですが、決めるごとに手を突き出して大きなガッツポーズを

しながらエンドゾーンまで走っていくんですよね。子供のように大はしゃぎ。

QBは他のポジションに比べるとクールな選手が多いですが、ファーブのそんな姿は見ていてうれしくなります。

パッカーズ時代のスーパーボウルでTDパスを決めた後のシーンは有名ですよね。

 

NFLは残すところチャンピオンシップとスーパーボウル。
これが終わると思うとさみしくなりますね。でもその時期に合わせているというわけではないですが
ちょうどその頃から2010年度のオービックシーガルズのトレーニングが始まります。
このブログのネタも尽きずになんとか書けそうです。

 

2010年01月06日

ヴィックの復帰

新年あけましておめでとうございます。
本年もオービックシーガルズをよろしくお願いします。

 

さて新年といえばライスボウル。
ライスボウルは毎年1月3日にXリーグと学生のチャンピオン同士が日本一をかけて戦います。
今年は鹿島対関西大学。


試合は19-16で鹿島が勝ちましたが、最後の最後までもつれるいい試合でした。

いつも通り、慌てず、確実なフットボールの鹿島と、なんとか喰らいつく関大といった印象。
いかにも鹿島は社会人らしい、そして関大は学生らしいフットボールでした。
鹿島オフェンスを19点関大のディフェンス、見事だったと思います。

 

さて、NFLも1月からプレーオフに入ります。
楽しみですね。

 

年末に見たレギュラーシーズンで印象的だった試合について少々。
フィラデルフィア・イーグルス対アトランタ・ファルコンズの試合。
試合はファルコンズのホームスタジアムで行われたんですが、元ファルコンズの

QBマイケル・ヴィックが敵チームのイーグルスのQBとして出場したんです。

 

ご存じの方も多いと思いますが、ヴィックは2007年に闘犬賭博の罪で逮捕され

2006シーズンを最後にNFLから離れていました。
そして2009年に釈放され、イーグルスに入団しました。
イーグルスにはマクナブという不動のエースQBがいるのでヴィックは控えです。

 

通常であれば移籍すると元のチームから冷たい扱いを受けます。
今年絶好調のミネソタ・バイキングのQBブレット・ファーブ(40歳!たしか・・・)は

元チームのグリーンベイ・パッカーズとの試合の際、ものすごいクラウドノイズを受けていました

(ブーイングともいえるような)。

 

しかしヴィックは敵チームながらも3年ぶりの古巣アトランタで、両チームのファンから

ものすごい歓声と拍手で迎えられたのです。
そして持ち前の脚力で何度も良ゲインをとり、TDパスも決めました。
マクナブを始め、チームメイトもすごい笑顔でヴィックの活躍を称えていました。

 

罪を犯したヴィックを受け入れないファンも多いかもしれません。
しかし多くのファンやチームが彼を受け入れた。
古巣の敵チームまでもが。

彼の人間性なのか、スター性なのか、わかりませんが、その光景がすごく温かく印象的でした。
(罪人に対して寛容になろうと言っているのではありませんよ)

 

さて、ヴィックといえばNFLでもトップクラスのスピードとRBの走力がウリの選手で

QBながらフィールドを縦横無尽に走りまくります。
NFLは普通QBはそんなことをしません。

タックルされると脳震盪の危険があるので通常はタックルされる前に自らスライディングでダウンします。

そこで生まれたのが(というわけではないかもしれませんが)、ワイルドキャットフォーメーション。
みなさん、聞いたことありますか?

 

今シーズン、いろんなチームでQBの位置にRBやWRが入るランプレーをしていました。
アレです。


ライスボウルでは鹿島のWRの#2中川選手がQBに入ってランプレーをやっていましたね。
アレです。

 

あのフォーメーションをワイルドキャットと言い、調べてみると2008シーズンにマイアミ・ドルフィンズが

行って大ブレイクしたようです。
その原型ともいえるのがQBのヴィックを走るランプレーといっても過言ではない、というようなことを

解説の人がおっしゃってました。
とにかくかっこいいです。

 

来週、1月11日(月)18時10分からNHK・BS1でNFLプレーオフ、

イーグルス対カウボーイズの放映があるので興味のある人は見てみてください。

 

そういえば数年前、QB#15龍村学選手が確かヴィックが好きって言ってた気がします。
そしてマクナブではなくマク・マナブと呼ばれてるのも聞いたことがあります(どうでもいい余談ですが。。。)

今シーズン、マクマナブの大ブレイクにも期待しましょう!!

 ってことで(?)、今年もよろしくお願いします。

 

 

2009年12月22日

JXB

ジャパンエックスボウル見てきました。
鹿島、富士通と関東の企業チーム対決とあってか、すごいたくさんの観客が入ってました。
ニッカポッカはいている人とかもいて、「ああー、建設現場の人たちも応援きてるんやなー」なんて思いました。

 

試合の感想は・・・・おもしろくないですね。

 

一見地味に見える試合ですが、両チームともオフェンス、ディフェンスで随所にいいプレーがあったし、
おお!って唸るようなプレーもあった。

両チーム、実力は均衡してたと思いますが、勝負所で確実にプレー決めた鹿島が勝った。
逆に富士通は決められなかったというところが大きかったと思います。
鹿島はパナソニック電工戦同様、勝負強さを見せました。

3ターンオーバーを奪ったディフェンスもすばらしかった。
あと、後半ランプレーが進んでいたのも大きい。
こう考えると、やはり鹿島が勝つ要因が多いですね。

 

富士通は最初のシリーズでTDを取って、予想外に点の取り合いになるのか?!と期待しましたが
鹿島ディフェンスにアジャストされ、攻めあぐねていたように思います。

 

なんや、おもしろい試合やんけ、と思われるかもしれません。
そりゃ応援してる人にとってはおもしろ試合だったでしょう。

おもしろくないというのは、よそのチームの晴れ舞台を見てもつまらんということです。
自分たちが出ないとおもしろくない。
ま、当然ですが。。。

 

印象に残ったのは鹿島の森ヘッドコーチの試合後インタビュー。
試合会場で聞いただけなので、定かではないですが
「1点差でもぶさいくな試合でもとにかく勝ったことに意味がある」というようなことをおっしゃってました。
重みのある言葉です。

 

さて、悔しい悔しい言うても何も始りません。
オービックシーガルズの選手たちは来シーズンにむけて始動しています。

2009年12月16日

LEGEND

日曜日、#11KJ#12カール#93シャック(福原)、OBの木村君らとたこ焼きをしました。

シャックはたこ焼きの名人です。KJは・・・・。

 

さて、みんなでわいわいたこ焼きを食べながら、みんなで大学日本一決定戦「甲子園ボウル」を

見ていたんですが、 関西大学やりましたね。
甲子園ボウル常連の法政大学に50-38で勝利。
見事です。

 

今までリーグ戦でも下位にいることが多かった関西大学。
立命、関学の2強を倒し、関東の常勝チーム法政にも勝利。
すごいですよ。

でも、試合を見ているとなるほどなあ、と思いました。

関大が勝ったのは奇跡でもなんでもなく、実力です。
選手もプレーもすばらしかった。
学生フットボール界に新しい歴史を刻んだ関大、すばらしいですね。
グレイト。

 

IMG_5042-1.JPG

▲たこ焼きパーティー

 

さてNFLでもすごい記録がでました。
コルツがブロンコスに勝ってレギュラーシーズン22連勝(昨シーズンからの連勝)で

NFL新記録を達成したんです。
すごいことですよ。

 

QBマニング率いるオフェンスはすごいし、ディフェンスもDEフリーニーやマシスをはじめめちゃくちゃ強い。
でも、コルツって圧勝ばかりじゃないんですよね。
後半はマニングも不調だったし、圧倒的な強さは感じなかった。
でも、勝負を決めるところではすごい集中力できっちり決める。
そんな印象でした。

 

しかしNFLで22連勝って半端なくすごいことですよ。
ただ強いだけじゃあここまで勝てない。セインツも今年は全勝ですが、
勝ちつづけることって本当に難しいと思います。

他のチームと何が違うのか。
我々オービックシーガルズが日本一になるためのヒントがこれらのチームに
あるような気がします。
 

しかしここ数年レギュラーシーズンを圧倒的な強さを見せているコルツも
2年前にスーパーボウルで勝ったけど、ほとんどプレーオフで負けています。
ライバル視されるペイトリオッツと比べて全然スーパーボウルに出てないんですよね。
これも不思議なことであり、強いチームでも勝てないときがあるというのもまたフットボールの

おもしろみでもあります。

 

記録といえばもうひとつ。
コルツに敗れはしましたが、この試合でブロンコスのWRマーシャルが1試合で21キャッチの

NFL新記録を達成しました。
1試合21キャッチですよ!!考えられません。
他のWRがかわいそうなくらい、ブロンコスのパスはマーシャルばっかり。
もちろん厳しくマークされるのですが、でもパスが通る。
すごかったです。

 

NFLはもうすぐプレーオフに入りますが、ますますおもしろくなってきますね。
それより、来週21日(月)はいよいよジャパンXボウル。
じっくり見てこようと思います。