2013年02月08日
2/3(日)、千葉県総合スポーツセンターで「千葉県児童福祉施設協議会マラソン大会」が開催され、オービックシーガルズから有志27名が参加させていただきました。
今年で29回を数えるこのイベントは、千葉県下の養護施設に暮らす幼児から高校生までの子どもたちに、走ることなどを通して夢や希望を感じてもらい、自立支援を目指すもので、今年は子どもたち、職員含め約800名が参加しました。
「普段接することのないスポーツ選手である我々が応援しながら伴走することで、少しでも笑顔を引き出してあげられたり、子どもたちの今後の楽しみが増えたりするなら、チームとしても個人としても、ぜひ参加したいと思いました。もしかしたら、フットボール選手に憧れて将来の夢になるかもしれないし、来季の我々の試合を楽しみにしてくれるかもしれない。オービックシーガルズは強いだけでなく、フィールドの外でも夢や希望を届けられるチームでありたい」と#2古庄主将は参加の動機を話します。
Xリーグが賛同している「オレンジリボン運動」(子ども虐待防止)の一環として昨秋にチームで行った「オレンジリボンデー」に続き、スポーツ選手である私たちにできることがあるなら、と有志が集いました。
【参加者】
選手 : K/P#1金親、LB#2古庄、LB#5坂田、WR#10森(健)、DL#11KJ、DB#16三宅、DB#33島津、RB#35山﨑、LB#41豊田、K#47丸田、DL#54冨田、OL#55島、OL#76藤田、WR#85萩山
コーチ/トレーナー/スタッフ :大橋、吉永、渡部、鈴木、奥村、脇田、冨樫、鳥居、倉知、林、山邉、山口、大津
(以下、選手たちの写真を中心に掲載させていただきます。選手の様子から、子どもたちの笑顔を想像していただけたら幸いです。)
▲開会式でスタンドに控える子どもたちにあいさつ。プロバスケットボールbjリーグ千葉ジェッツのチアリーダーチームがオープニングパフォーマンスで盛り上げます
▲よーいスタート! 6部門(※)に分かれてレースを行いました。「こういうの、小中学校のマラソン大会以来だなぁ」と千葉県出身の#1金親選手
※幼児(1km)/小学校1年男女(1km)/小学校低学年男女(1.5km)/小学校高学年男女(2.5km)/中学・高校・職員男子(5km)/中学・高校・職員女子(2.5km)
▲#11KJ選手は子どもたちから「ボルト~!」と呼ばれ大人気。確かにトラックで見るKJはウサイン・ボルト選手にそっくり!?
▲本気モードの#35山﨑選手とスタンドの子どもたちに手を振りながら走る#16三宅選手
▲最初のレースでは早々に戦線離脱した#76藤田選手と#54冨田選手でしたが、子どもたちの本気の走りに刺激を受け、次のレースでは完走! 右の#55島選手も、子どもたちの予想以上のスピードについていけず……
▲子どもたちに伴走する#2古庄主将と、#5坂田選手に伴走する(?)#10もりけん選手
▲レースを太鼓で盛り上げた千葉ジェッツの皆さん。「僕にもやらせてください!」と#2古庄主将が飛び入り
▲最も爽快な走りを見せたのは#33島津選手。最初のレースではチーム1位。2位は#11KJ選手でした。
子どもたちの懸命な走りに、応援も熱くなります。「ラストスパートがんばれ~!」「あと少し! ファイト!」
レースの後は、ゲストのパフォーマンスが繰り広げられました。
▲左は、昨年メジャーデビューを果たした男性コーラスグループ「Le Velvets(ル・ヴェルヴェッツ)」。結成4年目、本大会にも4度目の出演だそうです。元オリンピック400メートルハードル日本代表の為末 大さん(右)も参加されていました
▲オービックシーガルズはアメリカンフットボールのデモンストレーション。チーム随一の名司会#35山﨑選手が臨機応変に盛り上げ、会場を笑いの渦に巻き込みました。右は、パスプレーを披露した、昨年まで米国を拠点にNFLに挑戦していた井上友綱さんと#85萩山選手
▲豪快なロングキックを披露した#47丸田選手に、傍らのチームメートからも拍手! #11KJ選手vs子どもたち4人のタックル対決もありました
最後の表彰式ではプレゼンターを務めさせていただき、入賞者にライスボウル3連覇記念のチャンピオンキャップをプレゼントしました。
▲スタッフの皆さんと
#11KJ選手
「みんな一生懸命に走っていました。普段、僕たちがわからないようないろいろな経験や思いをしているはずなのに、そんなことを全く感じさせないくらい、すごく元気で明るい。子どもたちパワーをもらいました」
#41豊田選手
「養護施設にいる子どもたちがこんなにもいることを、ここに来るまで知りませんでした。子どもたちの頑張る姿にたくさん感じることがあり、貴重な機会でした。参加してよかったです」
#47丸田選手
「子どもたちに何かできることはないかと思って応援にきたつもりが、いつの間にか僕の方が応援され、励まされていました」
大橋ヘッドコーチ
「参加した子どもたちの大半は虐待被害児童であり、普段は屈託のない笑顔を見せることは多くないそうです。でも今日の子どもたちはイキイキとした表情で走っていて、我々がよく接している地域の子どもたちと何も変わらないように見えました。またひとつ、スポーツの力を感じさせてもらいました」
私たちにとっても、多くのことを感じ、考えさせられる貴重な機会となりました。一緒に走ってくれた子どもたち、職員の皆さん、このイベントに関わられたすべての皆さん、ありがとうございました。