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Inside the OBIC SEAGULLS-with KJ (1)#1金親インタビュー

2013年05月16日

Inside the OBIC SEAGULLS-with KJ-ホームタウン活動やチームのPRに日頃から積極的に取り組んでいるDL#11ケヴィン・ジャクソン(KJ)選手が、4連覇に向けてもっと選手やチームのことを知ってもらおうと、チームメートを突撃取材します。


第1弾は、昨年のドイツ遠征試合でMVPをともに受賞、KJと同い年(1981年生まれ)のK/P#1金親洋介選手です。2度目の遠征に向けた意気込みを聞きました。

5.18ドイツ遠征特集記事バックナンバー

 

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--昨年のドイツ遠征はどうでしたか
 
ドイツでの試合は、会場全体の雰囲気が日本とはまったく違いました。たとえば場内アナウンスも日本の落ち着いた感じとは違って、まるで金子さん(TDK)が場内アナウンスをしているような感じ。どんどんお客さんを盛り上げていました。思いもよらないブブゼラまでブーブー鳴る。まったく想像していなかった環境がそこにはありました。


--どんなことを得て帰ってきましたか

 

僕は当時9シーズン目。新人の時は試合に出ることだけで緊張していたのに、どこか日本でプレーすることに慣れてきていた。それをくつがえされるくらい、久しぶりにワクワクする感覚を味わいました。まったく想像できない環境、完全アウェーでいかにいい精神状態で臨むか。それを心から楽しむことができたし、そこで結果を出せたことはあらためて自信になりました。非常に刺激的な試合でした。


--ドイツでのエピソードを教えてください

 

最終日にチェコのプラハに行きました。ソーセージを食べてビールを飲んで、少し酔っ払いながら6時間歩き続けました。写真を撮りすぎて電池がなくなってしまい、一番行きたかった大聖堂で写メールが撮れませんでした(笑)。


--2度目のドイツ遠征試合目前ですが、ここは負けない!という今年の強みは

 

ドイツのキッカーはパワーがものすごい。でも、正確性は負けません。今年も全部決めたい。チームの強みは、最後の最後まで本気でやりきるところ。これは外国人にも負けない強みです。どんなに劣勢になっても、僕は「勝つ」と信じていつも一番近くで試合を見ています。どんな時でも任せてもらえるように頑張らないといけないなと思っています。


--今回はどんな成果を得たいですか

 

イレギュラーな中での対応力を鍛えたい。個人としては、キックを全部入れる。下見に行った冨樫AGMから、同じドイツといえど昨年とはまったく違うスタジアムの環境だと聞いています。そんなところでゲームができることが、今からすごく楽しみ。ドイツの試合だけでなく、この3連戦すべての試合できっちり決められるよう調整していきます。


--最後に、応援してくださるファンの皆さんへ


昨年は遠征の途中でもSNS上で応援メッセージをもらったり、遠征後、川崎球場で「MVPおめでとう」と声をかけてもらえたりと、うれしかったです。いまだかつてない3連戦。厳しい環境ですが、山場のドイツ戦を越えた僕たちをまたぜひ見に来てください。

 

 

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▲昨年のドイツ遠征・ドレスデン モナークス戦 photo:Dirk Pohl

 

inside_kj.JPG カネオヤはチームで唯一同い年の、大事な仲間。すごく真面目。そしてミステリアス。キッカーは練習も独自なので、同じグラウンドにいても、どんなことをしているのか実はほとんどわかりません(笑)。でも、話をしていると「いろいろ考えているんだな」と思う。深い。印象に残っているのは、5本のキックを決めてチームを勝利に導いた、昨秋の富士通戦(等々力陸上競技場)。それまでカネオヤはあまり調子がよくなくて、「スランプを乗り越えるには、蹴るしかない」と、ひたすら集中して自分を追い込んでた。そうしてちゃんと結果を出した彼をリスペクトしています。試合会場では、彼のファッショナブルな真っ赤なスパイクにも注目してください。

 

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▲習志野グラウンドでのひとコマ。練習時のシューズも赤