選手ブログ“ROCKERS”

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2015年03月

2015年03月27日

帰国のご報告(K#47丸田喬仁)

オービックシーガルズを休部してアメリカで活動していたK#47丸田喬仁選手が帰国し、チームに復帰することとなりました。以下、本人からの活動報告です。海外挑戦を応援してくださった皆さん、ありがとうございました。



roster14_maruta47.gif ご無沙汰しております。9ヵ月のアメリカ滞在を終えて帰ってまいりました。

結果として、「アメリカでプロになる」という目標は達成できませんでした。昨秋ご報告させていただいた通り、テキサスのチームから契約書をもらいましたが、ビザの関係で連絡を取り合っている途中で「地元のキッカーと契約した」と突然言われ、結局、話は無しになってしまいました。その後、アリーナフットボールチームのトライアウトを中心に何度か受けましたが、契約を結ぶことはできませんでした。念願のアメリカでのキャリアをスタートできるかと一度は思いましたが、圧倒的な実力を見せられなかった結果だと受け止めています。

家族や仲間をはじめ、特にクラウドファンドを利用することで本当に多くの方に応援していただきました。オービックシーガルズのブースターの皆さんからも、試合会場で「次はいつ行くの?」「頑張って」と度々声をかけていただき、うれしかったです。ありがとうございました。改めてお礼申し上げます。


「目標達成」できたわけではないので、その側面からは何も語れません。ですが、このチャレンジを通して、「挑戦するうえで大切なこと」を身をもって学ばせていただいた気がします。

ひとつは、「目標やビジョン、今頑張っていることや挑戦していることを、自分で外に発信する」ことの大切さです。私の場合、クラウドファンドやブログ(蹴撃日記)を通して自分の活動や存在をオープンすることで、実際にトライアウトに必要な資金や応援してくれる方々、大切なモノを得ることができました。もし誰にも言わずにいたら、渡米すら叶いませんでした。「誰が」「どのタイミングで」「どのように」助けてくれるか、本当に全く予想できません。でも、発信しなければ、可能性もゼロです。

ふたつめは、「応援していただくのに見合うように、『誠実』でいる」こと。チームから離れて一人で活動することでよりはっきりしましたが、誰かに応援していただけるということは、普通ではありません。また、自分に対しても誠実でいること。孤独に負けそうなとき、「応援してくださる人たちと自分に嘘をつくのか?」と自問し、パワーに変えることができました。


これら学んだことは、今回のようなチャレンジに限ったことではないと思います。日々の生活にも同じことが言えるかもしれません。この経験を次に活かして、このチャレンジが本当に意味のあることだったと言えるように、今まで以上に日々精進していきます。今後とも応援のほど、よろしくお願い申し上げます。
K#47丸田喬仁
 
 
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