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NEW YEAR インタビュー8 #9塚田昌克
2009年02月26日
いよいよ2009シーズンイン。
オフもトレーニングを続けてきた選手たちに、今シーズンの抱負などを聞きます。
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昨シーズンは、オービックシーガルズディフェンスの象徴的なポジション・STUD(スタッド)で
全試合スターターを果たした#9塚田選手。3年目となる今シーズンは、ベテラン勢が多数引退、
ますます存在感を増しそうだ。
◇ ◇ ◇
-昨シーズンはどんなシーズンでしたか。
シーズン前に、「全試合スタートで試合に出る」という目標を自分に課していたので、それが達成できたことはよかったと思います。ただ、他のLB(ラインバッカー)に比べるとタックル数が明らかに少なく、目立てなかった。実際、自分サイドのプレーが少ないということもありますが、古庄さん(#2)は関係なく常にチームで一番タックルをしています。その秘訣が何なのかを探っているんですが、スピードがあるということ以上に、RB(ランニングバック)との距離を縮める“感覚”が秀でていると見ています。頭がよくないんで、あまり考えていないと思うんですが(笑)。盗みたいところではありますね。
-塚田選手のこだわりは。
ブリッツですね。OL(オフェンスライン)の間を抜けるために、相手の動きをよく見て、スタートと
タイミングに全神経を集中しています。自分の最低限の仕事として、スクリメージラインを割って
相手のプレーを壊すことを考えています。それができれば、誰かがタックルしてくれると思うし、
自分がロスタックルできればEXTRA WORKです。
-2年目にしてはとても落ち着いて見える。何か意識していることは。
一歩引いて、物事を客観的に見る癖がありますねぇ。いいところでもあり、悪いところでもあると思いますが。相手にやられてみんながヤバイと思っているときに、自分は引いて、落ち着いて見られるというか。意識というよりは、癖ですね。
-では、ご自身の課題は。
タックルです。練習では上半身にヒットするタックルをしているのに、試合になると足元に行ってしまいがち。シーズン終了後の面談でも、コーチからブリッツは評価していただいたけれど、タックルは評価が低かった。自分自身も納得しました。
練習通りにプレーできないのは、メンタル面の問題というよりは、練習で行っていることが
まだ体に染みついていないんでしょう。 今シーズンはタックルで他のLBより目立ちたいので、
ここは改善したい。
-具体的な改善策は。
ビザの問題さえクリアできれば、3月中旬からAFL2(アリーナフットボールリーグ2部リーグ)に参戦します。今、自分がどのレベルで通用するのか試したい。しっかりタックルができなければ、向こうの重くて速いキャリアーを仕留めることはできません。これまでも海外の選手と対戦する機会はあり、クイックネスに関してはある程度対応できるのではと感じていますが、ヒットの重さや速さに関しては、どう埋めたらいいのかをしっかり考えることになるでしょう。自分の力の無さを痛感するかもしれませんが……。日々、重くて速い選手を相手に練習ができるので、一発で仕留めるタックルを習得して帰りたい。インターナショナル枠が自分にしか使われていないので、全試合(15~16試合)帯同することになり、試合に出るチャンスもあると思います。
今回のチャレンジは、行きたくても行けない人が多い中、会社の方をはじめ、多くの方のご理解が
あったからこそ実現できたので、とても感謝しています。行くからには、思う存分楽しんできます。
-今シーズンはどんなシーズンにしたいですか。
今まで通り、チームメートの悪口を言って、突っ込んでいきたいですね(笑)。まぁ、3年目ですし、おじいちゃん達(*ベテラン)も多数抜けるので、中井さん(#5)やキッペイ(紀平#92)、三宅(#16)あたりの20代半ばの選手中心に引っ張っていきたい。あ、福原さん(#93)もいました! 春シーズンはチームにいられないので、帰国後、いい刺激を与えられるような存在になっていたいと思います。僕はまだ古庄さんがキャプテンだということを認めていないので、“来シーズンは自分が主将”という気持ちで今シーズンは挑みます。とにかくプレーに絡んで、タックルで目立ちたい。それと、時本ディフェンスコーディネーターへのゴマすりを徹底していこうかなと(笑)。
-最後に、塚田選手から見て、今、頑張っている選手は。
三宅(#16)ですかね。今はただの交通費泥棒ですから、今シーズンは必死だと思いますよ。
(次回は三宅選手に聞きます)