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NEW YEAR インタビュー7 #26阿南孝仁
2009年02月16日
オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、
2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。
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天性の明るさでチームに新風を吹き込んだ#26阿南選手も早4年目のシーズンを迎える。
自称「3rd downの男」の胸の内を聞いてみた。
◇ ◇ ◇
-強豪・立命館大学の出身ですが、当時はどんな選手でしたか。
高校からアメフトを始めたのですが、先輩にはノリさん(木下典明/2008年アトランタ・ファルコンズ(国際練習生))や昌泳さん(長谷川/現パナソニック電工)がいて、「自分は凡人」だとずっと思っていました。今もそうですけど……。昌泳さんの自分にも仲間にも厳しくストイックな姿勢を尊敬し、目標にしていました。彼らのような天性の才能がない中、3年生のときにコーチから、「お前の強みは『ブロック力』と『勝負強さ』だ」と言ってもらえて、自分がアメフトで生きていくにはこれしかないと、この2つの強みを磨く努力をしました。たとえば、キャッチボールでも1球1球ハンズキャッチを心がけ、すぐにボールを確保する。自分より体格のいい相手にも
気持ちで負けずに強い気持ちでブロックできるよう、ウエイトトレーニングを続けました。
そうして、4年生の春シーズンは試合に出続けてコーチにアピール。秋シーズンは
全試合に出続けることができました。
-なぜオービックシーガルズに。
甲子園ボウルで法政大学に負けて、最終シーズンを終えました。その前に古庄さん(LB#2)に
声をかけてもらっていてシーガルズに興味があったので、年明けのライスボウル(法政大学
vs.オービックシーガルズ)を観戦しました。自分たちが負けた法政とどんな試合をするのか。
そこで見たシーガルズのフットボールは、社会人なのに学生以上に楽しそうだった。
このチームで戦いたいと思いましたね。
-実際入ってみてどうでしたか。
“ワクワク”半分、“ビビり”半分で練習に参加したのを覚えています。噂通り、練習は厳しかった! でも、仲間がいれば乗り越えられますよ。「自分の気持ちを表に出す」ことを受け入れてくれるチームカラーに居心地の良さを感じています。自分も弱い人間なので、しんどい練習から逃げ出したくなる時もある。でも、隣で松田さん(WR#18)が必死な顔して踏ん張っているのを見ると、自分も負けられないと踏ん張れるし、仲間がグラウンドの外でも勝利のために行動しているのを知ると、自分も頑張れます。自分の気持ちを抱え込まず、お互い出し切って、お互いの気持ちを知ると、さらに頑張れる。
「シーガルズファミリー」ってよく言いますけど、とても好きな言葉ですね。
社会人になってまだアメフトしてる理由も、やることやって、しんどい練習を仲間と乗り越えて、
その仲間と勝利を分かち合うことができるから。その過程で強い絆や信頼が生まれるのだと
思うし、そういう仲間と一緒にいられて幸せです。
-昨年はどんなシーズンでしたか。
07年は怪我をしていいパフォーマンスができなかったので、08年は3年目ですし、結果を出す!とシーズンに入りました。春はチーム内でリーディングレシーバー。ブロックもキャッチも安定していて、コーチからも評価をいただき、自信につながりました。しかし、秋シーズンは終盤、練習で調子のいい選手を起用するという方針の中、出場機会が減っていきました。春はちゃんと結果を出していただけに、ここ数回の練習だけで起用が決められることに疑問を持ちましたが、ここで卑屈になったら落ちるだけ。自分にできることを考え、自分のプレーに集中しました。
-最後のパナソニック電工戦では、勝負どころでいいキャッチをしました。
-あの試合は自分のプレーに集中できました。特に、プレーが崩れた後、ディフェンスの空いて
いるゾーンを探して動き、QB(クォーターバック)が投げやすいところに常にいることを心がけました。
ボールを捕ることに対する執着心は誰にも負けません。投げられたボールは絶対に捕る
ということができた試合でした。
-09シーズンの展望は。
シーズン終了後の面談でも「安定感」は評価されました。次のステップは、「相手に脅威を与えることのできるWR」になれるかどうか。「ブロック力」と「勝負強さ」にプラスして、相手に脅威を与えるプレーをつくっていくシーズンになると思います。今はまず、ベースのウエイトトレーニングを続け、シーズンに入ったらDB(ディフェンスバック)との間を詰めるスタートと10ヤードのスピードをつけ、春から結果を出し続け、秋は試合に出続けたい。自分がシーガルズに入ってから日本一にまだなっていません。仲間と練習から高め合って、今年こそ、必ず日本一になります!
-最後に、他に頑張っている選手を紹介してください。
塚田(LB#9)ですかね。彼は「ゴールドジムが恋人」と言っていましたよ。アリーナフットボール
にもチャレンジするようなので、モチベーションも高いんじゃないですか。
(次回は塚田選手に聞きます)