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NEW YEAR インタビュー5 #23古川 宏
2009年02月09日
オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、
2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。
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08シーズン チームMIP(最も成長した選手)を受賞した#23古川 宏選手。
持ち前のスピードを武器に、#20古谷、#36白木に次ぐRB(ランニングバック)として
頭角を現してきた。チームからも評価される成長を遂げた理由は何か、
また、09シーズンにかける意気込みを聞いてみた。
◇ ◇ ◇
-2008シーズンを振り返ると。
自分にとって、これまでで一番いいシーズンでした。一番試合に出られたし、結果も残せた。自分にとっての“結果”とは、「TDを取ることでチームに貢献する」ことなので、結果を残せたと思います。
-これまでのシーズンと何か変化があったのですか。
一番大きな要因は、拓也さん(#20古谷)がRBのコーチになったこと。これまでも一緒に練習していたのですが、聞きたいことがなかなか聞けていませんでした。 選手という同じ立場だったし、ポジションコーチに遠慮してたり、やはり尊敬する選手なので聞きづらかった。今思うと、自分の変なプライドも邪魔していたのかもしれません。拓也さんがコーチになってからは、素直にいろいろなことを聞くことができました。
-具体的にどんなことが身につきましたか。
大きく2つあります。
ひとつは「BIG STEP」。
ディフェンスをかわす足の運び方なのですが、これは拓也さんを象徴するテクニックで、今までの自分にはなかったもの。これだけは身につけようと取り組みました。拓也さんのコーチングが具体的で、BIG STEPができるようになるためのパート練習だったので、これを反復すればきっとできる、自分がなりたいイメージに直結すると信じてやり切れたと思います。その結果、ある日の練習でLB(ラインバッカー)と1対1の時に、イメージ通りにBIG STEPが使えて、抜くことができたんです。イメージと体が重なって、少し習得できたかなと自信が持てました。
もうひとつは「頭を使う」(=フットボールIQを高める)こと。
拓也さんはいろいろなシチュエーションを想定して動いていることを知りました。
僕も全く考えてなかったわけではないのですが、 言われたことをやるとか、なんとなく頑張ってた
気がします。いい例が、平日時間があると、 何をしたらいいのか分からず、とりあえずウエイト
トレーニングをしていたんですね。それも、 前回よりも数値を上げることだけを目標に。
でも今は、「なりたい自分」に近づけるために必要なトレーニングを考えて、ウエイトも重さを上げる
だけでなく、工夫するようになりました。ジムだけでなく、近所のマンションの駐車場で、等間隔に
並ぶポールを相手とイメージしてBIG STEPの練習をしたりしています。NFLを見る時も、なんとなく
RBのテクニックを見るだけでなく、相手のディフェンスを見て、ディフェンスの動きを想定して、
自分だったらどう走るのかをイメージしながら見るようになりました。拓也さんはそれが当たり前の
ようにできているんだと思います。だから試合中も常に余裕を持ってプレーができているし、
イレギュラーなことにも対応できる。僕はまだまだですが、今までよりは視野が広がったと思います。
-2009シーズンはどんなシーズンにしたいですか。
コーチの信頼を得たいです。拓也さんやしみけんさん( #83清水)は絶対的な存在です。そういう存在になって、常に試合に出続けて、チームを勝利に導く、TDを取るRBになりたい。自分の武器でもあるスピードにはこだわりを持って、チーム内で誰にも負けない存在になります。その上で、拓也さんから教えてもらった「BIG STEP」と「フットボールIQ」を高めて、自分らしいプレーを構築したいですね。すべてにおいて拓也さんを抜きたい。 そして自分が拓也さんを引退させたい! そう思っています。やることが明確なので、09シーズンはとても楽しみです。
-最後に、古川選手から見て、今頑張っている選手を紹介してください。
うーん、たくさんいますけど、タツさん(#15龍村)ですね。タツさん、頑張ってますよ。
他の競技の方との合同自主トレなんかも積極的に参加してましたし。
(次回は龍村選手に聞きます)