選手ブログ“ROCKERS”

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NEW YEAR インタビュー2 #35山崎公士

2009年01月15日

オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、
2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。
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TE#80山本選手から宣戦布告されたTE#35山崎公士選手

高校、大学と一貫してRB(ランニングバック)で活躍、大学ではキャプテンとしてチームを牽引。

過去のタッチダウンを持ち出しては、当時の活躍をアピールする習慣(!)がある。

2006年1年目はRBで練習を重ねたが、チーム事情で2年目からTE。

TEで2年目、自身3年目の2008シーズンを振り返ってもらった。

 

        ◇  ◇  ◇

 

-そもそも、なんでオービックシーガルズに入ったんですか。
「大学の先輩の真之助(OL#68河村)さんや山田さん(OL#65)がいるのも大きかったのですが、

他チームに行った先輩からは『熱い』『激しい』『楽しい』といった共通の言葉を聞くところ、

シーガルズだけ『おもしろい』という言葉が出てくる。『おもしろい』って何だろう?と、

2006年にライスボウルを観に行ったんです。そこで初めてシーガルズの試合を観て、

『おもしろい』の意味が分かりました。大の大人がはしゃいで、弾けてて、本当におもしろそう。

ここでプレーしたい!と思いました」

 

IMG_5262-1.JPG -入ってみて、どうでしたか。
「ずっとRB(ランニングバック)だったので、シーガルズでもRBの練習に入りました。 自分があの時見た『おもしろい』は表面的な部分だけで、実は基礎を大事にする、『根性』という言葉が似合う練習でした。RBは拓也さん(#20古谷)や白木さん(#36)など学ぶこと の多い先輩がいるので、『一から基礎を学ぼう!』と思いました」

 

 

-2年目にTE(タイトエンド)にコンバートされました。
「TEの人材が少ないこと、当たりの強さを買われてのコンバートだと聞き、活躍できるチャンスだと捉え

ました。自分の考える“活躍”とは、『ずっと試合に出続けて、すべてのプレーに関わる』 なので。

ポジションへのこだわりは、あまりなかった」

 

-どんなTEを目指しましたか。
「安東さん(#98)です。ファンダメンタルがしっかりされていますし、メンタル面で特に影響を受け

ました。オフェンス全員から信頼されていて影響力がある。安東さんのようになりたいと思いました。

そのためには、ふさわしい行動をしなければと。でも、この年はポジションに慣れることに終始し、

TEとして『やってやった!』というプレーがなく、手応えのないままシーズンを終えてしまいました」

 

IMG_4784-1.JPG -TE2年目の昨シーズンはいかがでしたか。
「春は安東さんがいなくて複雑な心境でした。目指す人がいなくなってしまった。でも、活躍できるチャンスが増えるということでもあるので、自分に足りない、『プレーを理解して思いっきりやる』 ことにチャレンジしようと決めました。その結果、春の試合では、RBに走ってもらうためのTEのブロックのタイミングなど、奥深さを知ることができました。春シーズン後もオフ返上でトレーニングし、手応えを感じていました」

 

-ところが、合宿前に怪我をしてしまった。
「手応えを感じていた矢先だったので、凹みました。同じポジションの林(#39)や韓(#95)が

成長していくのを目の当たりにして危機感を感じつつも、できることをやるしかないと、ウエイト

トレーニングに励みました。でも、復帰した時には春の手応えは全てなくなっていて、実は

“自分のもの”になっていなかったことを痛感。そこで、アフター(練習後練習)や平日の練習、

対戦相手のDVDを見る時間を増やすなど、できることから始めました。

昨年掴んだことのひとつが、小さい勝負の積み重ねが試合につながると実感できたこと。

日々のトレーニングやDVDを見る時間を創ることは自分との勝負。グラウンドでは同じポジション

同士の勝負。そしてディフェンスとの勝負。そういった日々の“勝ち”の積み重ねを通じて、

できなかったことができるようになり、それが自信となって試合に表れるんだと」

 

IMG_0033-2.JPG -チームを見る余裕もできたのでは。
「1、2年目は自分のことや周りに合わせることで精一杯でしたが、昨シーズンはチーム視点で取り組めたのも大きかったですね。古庄さん(#2)や大村さん(オフェンスコーディネーター)に『オフェンスを引っ張るための行動を』と言われ、そのように見てくれていたことがうれしかったし、期待に応えたいと思いました。同世代の阿南(#26)や松本(#50)、俺たちがやらないとオフェンスは盛り上がらない、と自分ごととしてチームを考えられるようになった。いろいろな選手とコミュニケー

ションを積極的にとるようになると、たとえば怪我をしているときに、シミケンさん(#83清水)から

怪我をしたときのことを聞いて気持ちが楽になったり、みんなが 何を考えてプレーしているのか

知ることができる。そうして、初めて“チームメイト”になれた気がします」

 

-2009シーズンに向けてやること、やっていることを教えてください。
「チームを引っ張るという立場として、まだまだ自分を出し切れていません。それは、自分自身の

プレーがまだまだで、自信を持てていないからでしょう。自分のこともできていないのにチームのことを

言うのは違うし、言ったからには自分もやらないと信じてもらえません。自分にプレッシャーをかける

意味でも、自分をもっと出して、もっとプレーヤーとして認められたい。今は、毎週土曜日、大村さんと

冨樫さん(トレーナー)に付き合っていただき、山本(#80)と一緒に激しいトレーニングに励んでいます。

ツイスターズ(オフェンスライン)も宮田さん(オフェンスラインコーチ)と隣で練習していますよ。

なんだか、野々村さん(OL#70)が気合い入っているんで、次、聞いてみてください!」

 

                                   (次回は、野々村選手に聞きます)