選手ブログ“ROCKERS”

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こだわり

2007年08月24日

roster_tamanoi21.gif

 

#21玉ノ井です。 

 

11年目のシーズンは9月8日にやってきます。
9月8日は34歳の誕生日でもあり、

正直、よく今も現役でフィールドに立てているなぁと思ってしまいます。

会社や家族の理解があり、その上で大きなケガなく
自分を鍛練し続けることができたからこそだと思います。
いろいろな人に支えられてフィールドに立てることを感謝しております。

 

1年目の頃を少し思い返してみると、

社会人の初めてのシーズンは敗戦から始まりました。
当時、シーガルズは前年の覇者で、誰もがリーグ戦を1位通過し、
FINALは当然という状況の中での初戦、

2部から昇格したばかりの日産に足元をすくわれました。
この結果が後を引いて、結局リーグ戦で敗退しました。


あの頃は先輩の背中を必死に追うことで精一杯で、

余裕が全く無かったことを思い出します。
あの頃と比べると、かなり余裕を持ってプレーできているなぁと思います。
10年間の経験がそうさせているのでしょうか?

 

この11年間、リーグ戦に入る際に3つのことにこだわってやってきました。

 

ひとつはCBとしてのスターター。
3年目までは、チームから絶大な信頼を得た先輩が僕のライバルでもあり、
なかなか先輩以上の信頼をチームから得ることができませんでした。
それでも、スターターに毎試合こだわり、練習に取り組んでいました。
ポツポツとスタートを任される試合も増えてきたのですが、

FINALなど負けたら終わりという試合では必ず先輩が起用され、

悔しい思いをしてきました。
3年目に初めてFINALで、自分がスタートを取ることができたのですが、
残念ながらその試合は鹿島に敗戦しました。
その試合を最後に先輩は引退し、今でもこの時の悔しい思いを思い出します。
ただ、その試合は自分にとって大きな分岐点となりました。
初めて、チームから信頼を得ることができたと思える試合でした。

 

もうひとつのこだわりは、キックカバーのスターター。
僕がシーガルズを選んだひとつの理由に、

激しいキックカバーのメンバーに入りたいという強い想いがありました。
1年目からキックカバーのローテーションには入りましたが、

ここにもキッキングで絶大な信頼を得た先輩がいました。
自分の目から見ても素晴らしいラッシャーで、

早くこの先輩に追いつきたいと、毎回の練習、試合でアピールをしてきました。
この先輩は「キッキングのスタートを取られたら引退する!」と公言していて、
かなりのこだわりを持って、このポジションを全うしていました。
なおさら、この先輩からこのポジションを奪いたいと強く思うようになり、
3年目から、ようやく先輩と自分で、練習でいいパフォーマンスを出した方が
スターターというようになりました。

そして3年目に、キックカバーとパントカバーだけでキッキングMVPを
チームからいただき、キッキングでも自信を持つことができるようになりました。

 

いま思えば、壁が高ければ高いほど、そのチャレンジを楽しんでいた自分がいました。

残念ながらここ数年は、CB・キッキング共にスタートで試合に出ています。

今年は若く、元気の良い選手がたくさん入部してきたので、

ぜひともスタートで試合に出ることにこだわって、

チームの信頼を得るプレーをフィールドで発揮してほしいと思います。

信頼は自分で掴むものですから。

 

最後のこだわりですが、

10年間、ずっとローテーションに入って試合に出続けていることです。
プレーヤーとしての能力は高くはありませんが、

試合に出続けることで最低限のチームへの貢献をし続けていると自負しています。

 

「無事これ名馬」

 

今年も1年間ケガなくスターターで試合に出続け、日本一を奪います。