2015年02月18日
シーズンインをいよいよ翌週末に控えた2/14(土)、オービックシーガルズのコーチ、選手の9名が、同じく習志野市で活動されている大相撲 阿武松(おうのまつ)部屋を訪問し、朝稽古に参加させていただきました。
阿武松親方は、現役時代「白いウルフ」という愛称で呼ばれた元関脇 益荒雄(ますらお)関。小柄ながら激しい相撲で数々の横綱、大関を破った記憶に残る力士でした。
私たちが稽古場を訪れるとすでに稽古が始まっており、親方の熱い視線のもと、激しい稽古が行われていました。見学させていただくとともに、OLの3選手(#58長井寛幸選手、#59山本祐介選手、#76藤田真史選手)がまわしをお借りし、実際に稽古に参加しました。
まずは不知火親方(昨年の秋場所で引退した元小結 若荒雄(わかこうゆう)関)に相撲の基礎である四股、すり足、鉄砲を教えていただき、その後、力士の皆さんの胸をお借りしてぶつかり稽古。普段から鍛えている選手たちですが、その激しさに圧倒されていました。相撲の技術(当たる、押すなど)は、アメリカンフットボールにも通じる部分があり、たいへん多くのことを学ばせていただく一日となりました。
「間近で感じる力士の気迫、立ち会いの迫力はまさに圧巻でした。不知火親方からは、四股や鉄砲等々、相撲の体の使い方を直々にご指導いただき、また、大道関にぶつかり稽古にお付き合いいただくことで、当たりの強さを肌で感じることができました。OLのブロックは相撲の立ち会いに通じるところが多く、この日学んだことをフットボールのパフォーマンスに活かしていきたいと思います。このような機会を与えてくださった阿武松部屋の皆様並びに関係者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます」(OL#58長井寛幸)
「貴重な機会をいただき、阿武松部屋の皆様、関係者の皆様に感謝いたします。誠にありがとうございました。OLというポジション柄かわかりませんが、TVで相撲観戦をよくします。今回初めての相撲部屋訪問でしたが、TVとは全く違う雰囲気と緊張感はすさまじいものがありました。また、四股の踏み方等の基礎から教えていただき、今後の参考となりました。この貴重な経験を活かし、チームに貢献します。阿武松親方に、私の腕の太さにジェラシーを感じていただけたのはたいへん光栄でした!」(OL#59山本祐介)
「初めて稽古に参加させていただきましたが、OLの動きにとてもよく似ていて、たいへん勉強になりました。特に勉強になったのは、体の使い方です。四股の正しい踏み方、鉄砲、すり足のときに意識することなど、OLと共通している点が多いので、ぜひ練習に取り入れたいと思います。ぶつかり稽古はとてもハードで、いかにロスの少ない姿勢で相手を押せばいいか勉強になりました。また機会があれば参加させていただきたいです。ありがとうございました」(OL#76藤田真史)
▲実際に稽古に参加するOLの3人は少々緊張気味。手前左から#76藤田選手、#58長井選手、#59山本選手
▲稽古場に入ると、熱気あふれる稽古が行われていました
▲十両の大道(だいどう)関と阿武咲(おうのしょう)関の申し合い。関取同士の申し合いに、稽古場の空気がピンと張りつめます。阿武松部屋には現在、このお二人とロシア出身の阿夢露(あむうる)関、3名の十両がいらっしゃいます
▲阿武松親方の指導に視線を送る大橋ヘッドコーチ
▲相撲の基礎であるすり足の稽古をする山本選手
▲わんぱく相撲の経験がある藤田選手。様になっています
▲ぶつかり稽古で大道関の胸を借りる長井選手
▲フィールドでは大きく見える藤田選手も、稽古場ではかなり小さく見えます(土俵内右)
▲股割りを教わる藤田選手(右)と山本選手(奥)。土俵際の強さの秘訣は柔軟性。毎日の稽古で伸ばしていると自然と柔らかくなるそうです
▲稽古後はちゃんこをご馳走になりました。鍛え上げられた山本選手の腕は力士の皆さんよりも太く、阿武松親方がたいへん驚かれていました