オービックシーガルズ 2008年 25歳の決意
アメフトプロチーム@千葉の創設に向けて
私たちオービックシーガルズは、1983年に創部し、今年2008年に25周年を迎えます。その間に同好会から企業スポーツチーム、そしてクラブチームへと運営形態が変遷してまいりました。私は、縁あって、創部者の稲葉泰成氏と一緒に、現在もチームづくりに関わらせていただいております。
3度目の日本選手権を制した2005年に、今までチームの背骨となり支えてきたもの、自分たちのチームらしさ、DNAを言葉としてまとめるというプロジェクトを行いました。見つかった言葉は、“本気”の二文字でした。
このようなフレーズで始まる「チームDNA」を制定したわけです。このDNAは、ボールを運び、敵をタックルした選手たちだけではなく、選手以上の思いでチームを支えたスタッフ、はがゆい思いをしながらも支え続けてくださったファンの皆様、スポンサーの皆様、まさしく全員に宿り、継承され、25年間のオービックシーガルズを創ってきました。そして、特にXリーグが創設されてからは、12回のシーズンで11回の決勝トーナメントへの出場、4回のXリーグチャンピオン、3回の日本チャンピオンへと花を咲かせることができました。
2008年。25年という節目を迎えて、“本気”DNAを持ったオービックシーガルズのミッションは、日本のアメリカンフットボール全体の“本気化”にイノベーター(革新者)として取り組むことであると、改めて認識しています。
その大きなマイルストーンとして、 アメリカンフットボールのプロチームを創設すること を掲げます。
Xリーグの中で1チームだけプロになるというのも変な話なので、その前提には、日本のアメフトのトップリーグ化、そしてプロリーグ化が大前提となるでしょう。無謀に聞こえるかも知れません。また、少なく見積もって10年単位のプロジェクトであることも承知しておりますが、強い思いを持って、活動の拠点とさせていただいている千葉をフランチャイズとした、「強く、愛される、そして開かれたプロアメリカンフットボールチーム」誕生に向けて、大きな旅を開始いたします。
Jリーグ、プロ野球、BJリーグ、バレーボール、ハンドボール、ラグビー…現在、さまざまな競技が少子高齢化社会の中でイノベーションに挑戦しています。日本のアメリカンフットボールがどこまで挑戦するのか、その中で私たちオービックシーガルズがどこまでやり切れるのか。答えは25年という過去にあるのではなく、試合に来場されたお客様を驚嘆させる明日の1プレーから始まると思っております。
皆様には、ぜひ、私たちの旅に参加していただきたい、それが無理ならせめて温かくそして厳しく見守っていただけますようお願いいたします。
2008年4月
オービックシーガルズ 監督
株式会社OFC 代表取締役