チームガイド

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オービックシーガルズ 2011年の決意

 

「志」を磨く

 

5月1日の春季交流戦の開始とともに、Xリーグ東日本もようやく開幕を迎えることができました。

 

2011年度は、日本経済や日本の社会にとって、東日本大震災後という戦後まれにみる大きな節目の中でスタートしました。被災地では、いまだに不自由な暮らし、不安な暮らしを送っていらっしゃる方々がいます。 夏場に向けての電力需要も目を離せない事柄となってしまいまいした。これからどのような社会を創っていくのか、ということについての議論は、まだ端緒にさえついていない状況です。

 

 

この状況で私たちは何を決意するのか。何のためにオービックシーガルズをやるのか。

 

この問いへの答えは極めてシンプルです。それはやはり、強い気持ちで初志を貫徹することではないでしょうか。

 

ただし、今後は、その「志」そのものが問われれていくことになるでしょう。本当にアメリカンフットボールは世の中に必要なのか。私たちは、アメリカンフットボールを通じて社会にどのような貢献をするのか。志そのものが、本物でないと生き残れないのです。

 

2010年に掲げた「Xリーグを真のトップリーグにすること」「アメリカンフットボールのプロチームを創設すること」-今まで以上に問われ続け、磨かれ続ける中で、よりたくましく初志貫徹に向けて歩む。これが2011年の決意です。

 

 

チーム強化という点では、これは単純明快です。選手個人、一つのプレー、戦術・戦略の完成度すべてにおいて、昨年のオービックシーガルズをチーム全体が上回り続けることです。昨年も最初から強かったわけではなく、結果として最後まで負けなかったから日本一になることができました。最終戦まで持っていった個人・チームのレベルを秋の試合の緒戦から越えられれば、おのずと結果がついてくることでしょう。

 

ただし、それは非常に大きな挑戦です。5月の今日の時点で、グラウンドの修繕が間に合わず、すでに1ヵ月以上遅れています。2011年度がものすごく大きな挑戦となることは間違いありません。しかし、そのことにチーム全員が「ワクワクしている」のです。今年も、ファンの皆さまと一緒に挑戦し、勝つスタンド=観客席を創っていこうではありませんか!

 

昨年、千葉エリア深耕では、順天堂大学の皆さんの強力なサポートを得ることができ、千葉マリンスタジアムで迎えた開幕戦には、たくさんのお客さまにご来場いただくという大きな成果を得られました。日本一になったことを習志野市の皆さまに報告できたことも、大きな喜びでした。今年は千葉県のスポーツトップチーム10チームとの連携にも取り組み、また一つ新しいことに挑戦させていただきたいと思っています。また、8月までにはグラウンドの補修を終え、フラッグフットボール体験イベントを復活させる予定です。

 

最後に、日本から世界へという点ですが、今年は7月にオーストリアで第4回ワールドカップが開催されます。オービックから一人でも多くの選手・スタッフが日本代表に選ばれるよう、チームを挙げて強化に努め、その上で、前回優勝のアメリカを破り雪辱を果たす原動力になりたいと考えています。また、ここ数年閉ざされていたNFLへの道も、今年の春にエリートコンバインへの参加という形で復活しました。習志野市の姉妹都市であるタスカルーサ市にあるアラバマ大学への訪問なども含めて、世界への挑戦というテーマにおいても新たな取り組みをやっていきます。

 

 

アメリカンフットボールは、すべての動きに「意志」が伴うという、「WILL=志」のスポーツと教えていただいたことがあります。WILLという本質的な言葉を選手たちがスローガンに選んだ今年は、世の中も含めて「本質」が問われる年になるのではないかと感じています。2011年、そういう意味でも大切な一年にしたいと思います。

 

 

2011年5月7日
オービックシーガルズ
GM 並河 研