オービックシーガルズ 2010年の決意
昨年、日本アメリカンフットボール協会が75周年を迎え、最初の100年のファイナルQ(第4Q)プロジェクトがスタートしました。その一環として、発祥地アメリカの強豪大学ノートルダム大学OBと日本代表の試合が「ノートルダム・ジャパン・ボウル」(2009年7月/東京ドーム)として開催されたわけです。試合は、2007年のワールドカップ決勝での対アメリカ代表戦と同じように、後半になってアメリカの地力に屈しました。来年2011年にオーストリアで開催される第4回ワールドカップは、前回より少し規模の大きな大会。どこまで日本が通用するか、どこまで真剣に日本のアメフト界が代表チームを鍛え上げ磨き込めるか、私たち自身の大きな問題として取り組んでいかなければなりません。来年は、学校体育の指導要領の中にフラッグフットボールが導入されるという年でもあり、日本の少年少女の皆さんに、少しでも日本のアメフトの力をアピールしたいところです。
一方で、Xリーグは今年15年目と、こちらも節目の年を迎えています。実業団、社会人リーグからXリーグへと再編する際に、「当初はトップリーグ(日本リーグ)を目指していた。今回暫定的に、東・中・西の3地区で争うXリーグとし、3年後に見直しをかけたい」という触れ込みで始まって、15年です。昨年ようやくリーグ戦が改編されましたが、基本的な構造は変わらず、トップリーグはいまだ実現していません。Jリーグが1993年にスタートし、15年にも満たない間に日本であれだけの普及、発展を続けたことを考えると、Xリーグの一員として、選手や支えてくださる方々、ファンの皆様、地域の皆さまに対して、大きな、大きな宿題を抱えたまま現在を迎えているように思います。
オービックシーガルズ 2010年の決意は、Xリーグを日本アメリカンフットボールの「真のトップリーグ」に変えること、を私たちのミッションとすることです。このことにより、日本のフットボール力を上げ、また、日本の人たちが応援したくなるようなリーグ、チームを創造していきたいと考えます。ただし、リーグ、チームは、決して私たちの独りよがりな行動では成立し得ません。本日のこの決意を機に、広くいろいろな方々にお会いし、諸先輩に教えを乞い、志を共にしてくださる方を募り、想いをカタチにすべく頑張っていきたいと思います。創部25周年を迎えた2年前、私たちは「アメリカンフットボールのプロチームを創設すること」を将来の構想として掲げました。この構想に、「日付」を入れて、やり遂げることを目指します。
日本にアメリカンフットボールのトップリーグ? プロチーム? アメリカに勝つチーム? できないよ!
無理でしょ!……できない理由、難しい理由はいくらでもあると思います。どうやったらできるのか、
実現するには何があったらできるのか。創り上げることを前提に、答えを探す旅を開始いたします。
2010年4月
オービックシーガルズ GM
株式会社OFC 代表取締役