オービックシーガルズ 2013年の決意 「1Q83 1→82,827→∞」
1983年11月、オービックシーガルズは同好会としてスタートしました。
当時は多摩川の河川敷で牧歌的に練習し、牧歌的に試合をしていました。部として記念すべき(?)最初の練習に集まったのは、8人。「ウォームアップぐらいしかできない」と、30分程度で終了し、あとは呑みに行った……ような記憶があります。河川敷での練習は、私たった1人、というときもありました。
その「1」から30年が経ち、昨年2012年の観客動員が「82,827」人を数えたことには、隔世の感があります。いつの間にか、チームを引退した選手も300人を超えました。地元習志野市の皆さんも含めて、オービックシーガルズファミリーの数は、もっと増やしていきたいと思います。
ちなみに、1Q83年に始まったものは、東京ディズニーランド、劇団四季の「キャッツ」、花王の「バブ」、大塚製薬の「カロリーメイト」、カシオの「G-SHOCK」。30年経ったいまもなお元気に進化を続ける、目指すべき存在です。
PROFESSIONAL
越えていくもの、その先に在る自分
今年2013年のチームスローガンである「PROFESSIONAL」。
「PROとは何なのか」「今の自分のプレーはPROだったのか」「日々の行動はPROとしてふさわしいのか」-自分はプロなのだ!と周囲に宣言するというよりも、内面への問いかけが重要な意味を持っているように思います。
プロという言葉に関しては、マラソン界のイノベーターである有森裕子さんの「絶対に結果を出さないといけないときに結果を残せるのがプロ」、プロ野球の名将、故仰木彬監督の「アマチュアはまとまって勝つ。プロは勝ったらまとまる」という言葉が印象的です。
誰もが認める結果を出し、ホンモノの自分になるために、越えるべきところを越えていく。在り方がPROであり、結果がPROである。そのように思います。勝利のためにしのぎを削る選手たちを見るたびに、ホンモノで在り続けてほしい、ホンモノの人生を歩んでほしい、そう思うのです。
変わり続けることだけは変えない
これからもホンキのDNAを紡いでいく
オービックシーガルズ創部の10年後、Jリーグが開幕。いまや「各県に1つのJ」というぐらいに裾野が拡大するなど、この30年でスポーツ界はずいぶん変化、進化しました。先のロンドンオリンピックのメダルラッシュにも、日本のスポーツの潮流を感じます。
「イノベーション」という言葉を、「未来にある普通のものを創り出す」と解釈すれば、いち早く国際化した大相撲や、日本人でも10秒を切る現実味が増した陸上100M、若いアスリートが大活躍する水泳やゴルフ、テニス、アイススケートなどの個人競技……。いろいろなスポーツで 「いまや普通のこと」が増え続けています。
私たちはこれまで、どれだけ 「新しい普通」を創り出せただろうか-改めてそう自問自答します。
若い世代が20年後30年後に「アメフトでよかった」と思ってくれるような、 「未来の普通」をとことん考え抜きたい。そしてそのために、変わり続けることだけは、変えたくない。30年目の決意です。
オービックシーガルズ
GM 並河 研