選手ブログ“ROCKERS”

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2009年01月

2009年01月21日

NEW YEAR インタビュー3 #70野々村健志

オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、
2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。
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30歳になり、「引退」という二文字がちらつかない訳でもない。

そんな中、誰よりも早く09年シーズンに向けて行動し始めたOL#70野々村健志選手

彼を動かしたものは何だったのか?

 

        ◇  ◇  ◇

 

188.JPG -08年シーズンを振り返ると、どうでしたか。

「去年の今頃は『この1年が勝負。悔いを残さない』と決めて臨んだものの、春は仕事が集中して4月下旬からの練習参加になり、かなり出遅れてしまいました。結局、この時の出遅れを最後まで取り戻せなかった。秋のプレーオフも、ほとんど試合に出られなかったので、悔いが残りましたね。今シーズンはそうならないためにも、早めにスタートしています」

 

 

-来期に向けてのモチベーションが高い理由は何なのでしょう。

「去年、10年ぶりにガード(オフェンスガード)をやったんです。 ガードのパスプロテクションの方が

重心が前なので、自分に向いているんじゃないかと思って志願しました。 すぐクビになってしまったん

ですけど(笑)。 その時に、普段のオフェンスタックルで使っているパスプロテクション重視の腰の位置が

高いセットではうまくいかず、工藤(#74ガード)のセットを真似してみたんです。股を割るような低いセット

なんですけど、 それが今までになくしっくりきて、いい感じでステップが出せるようになりました。

でも、それに気がついたのが10月で、まだ自分のものにはなっていません。 今は早くそのセットを

自分のものにして、試合で試してみたい。 他にもまだまだうまくなれるチャンスがあるんじゃないかと、

09シーズンが待ち遠しいです」

 

IMG_4975.JPG -09シーズンの目標はありますか。
「2つあります。ひとつは個人。自分自身が単純にうまくなりたい。自分の考える“うまくなる”とは、ファンダメンタルを極めるということです。コーチに言われたことだけをやっていてはうまくなれないし、自分の体格や特徴を考えて、自分独自のファンダメンタルを創っていく。自分と向きあって、ファンダメンタルを極めたいと思います。その結果、試合に出て活躍できたら最高ですね。

もうひとつは、チームに貢献したいです。大学ではキャプテンでしたが、『オレについて来い』というタイプのリーダーシップでした。今はそのような形での貢献より、自分が学んできたことを後輩に伝えたいという 気持ちが強い。コーチに言われたことだけやるだけでなく、自分で考えてオリジナルを創っていかないと

うまくなれないということを経験してきたので、考え方なんかも伝えていきたい。その結果、OL(オフェンス

ライン)全体がレベルアップして、チーム力が向上できたらうれしいです。ぼくたちの試合で勇気や感動を

与えたいし、アメフトの発展や社会貢献ににつながればと思っています」

 

-今はどんな準備をしていますか。 IMG_5280.JPG

「去年は3月ぐらいまではオフにしてました。今年も3月4月は仕事で忙しいことが分かっているので、今のうちにできることをやっておこうと、12月からトレーニングを始めています。毎週土曜日に習志野グラウンドで、冨樫トレーナーが考えてくれたメニューをベースに自分でアレンジして、自主トレをしています。TE(タイトエンド)に混じったり、松本(#50)工藤(#74)とも一緒に汗を流しています。平日のトレーニングももっとペースを上げていこうと考えています」

 

-もう始動している選手で、気になる人はいますか。

加藤良(#96)ですね。運動能力は高いのに、それがまだ活かされてない感じがしています。 09シーズンは自分の殻を破ろうと必死なんじゃないですかね」

 

                              (次回は、加藤良選手に聞きます)

 

2009年01月15日

NEW YEAR インタビュー2 #35山崎公士

オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、
2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。
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TE#80山本選手から宣戦布告されたTE#35山崎公士選手

高校、大学と一貫してRB(ランニングバック)で活躍、大学ではキャプテンとしてチームを牽引。

過去のタッチダウンを持ち出しては、当時の活躍をアピールする習慣(!)がある。

2006年1年目はRBで練習を重ねたが、チーム事情で2年目からTE。

TEで2年目、自身3年目の2008シーズンを振り返ってもらった。

 

        ◇  ◇  ◇

 

-そもそも、なんでオービックシーガルズに入ったんですか。
「大学の先輩の真之助(OL#68河村)さんや山田さん(OL#65)がいるのも大きかったのですが、

他チームに行った先輩からは『熱い』『激しい』『楽しい』といった共通の言葉を聞くところ、

シーガルズだけ『おもしろい』という言葉が出てくる。『おもしろい』って何だろう?と、

2006年にライスボウルを観に行ったんです。そこで初めてシーガルズの試合を観て、

『おもしろい』の意味が分かりました。大の大人がはしゃいで、弾けてて、本当におもしろそう。

ここでプレーしたい!と思いました」

 

IMG_5262-1.JPG -入ってみて、どうでしたか。
「ずっとRB(ランニングバック)だったので、シーガルズでもRBの練習に入りました。 自分があの時見た『おもしろい』は表面的な部分だけで、実は基礎を大事にする、『根性』という言葉が似合う練習でした。RBは拓也さん(#20古谷)や白木さん(#36)など学ぶこと の多い先輩がいるので、『一から基礎を学ぼう!』と思いました」

 

 

-2年目にTE(タイトエンド)にコンバートされました。
「TEの人材が少ないこと、当たりの強さを買われてのコンバートだと聞き、活躍できるチャンスだと捉え

ました。自分の考える“活躍”とは、『ずっと試合に出続けて、すべてのプレーに関わる』 なので。

ポジションへのこだわりは、あまりなかった」

 

-どんなTEを目指しましたか。
「安東さん(#98)です。ファンダメンタルがしっかりされていますし、メンタル面で特に影響を受け

ました。オフェンス全員から信頼されていて影響力がある。安東さんのようになりたいと思いました。

そのためには、ふさわしい行動をしなければと。でも、この年はポジションに慣れることに終始し、

TEとして『やってやった!』というプレーがなく、手応えのないままシーズンを終えてしまいました」

 

IMG_4784-1.JPG -TE2年目の昨シーズンはいかがでしたか。
「春は安東さんがいなくて複雑な心境でした。目指す人がいなくなってしまった。でも、活躍できるチャンスが増えるということでもあるので、自分に足りない、『プレーを理解して思いっきりやる』 ことにチャレンジしようと決めました。その結果、春の試合では、RBに走ってもらうためのTEのブロックのタイミングなど、奥深さを知ることができました。春シーズン後もオフ返上でトレーニングし、手応えを感じていました」

 

-ところが、合宿前に怪我をしてしまった。
「手応えを感じていた矢先だったので、凹みました。同じポジションの林(#39)や韓(#95)が

成長していくのを目の当たりにして危機感を感じつつも、できることをやるしかないと、ウエイト

トレーニングに励みました。でも、復帰した時には春の手応えは全てなくなっていて、実は

“自分のもの”になっていなかったことを痛感。そこで、アフター(練習後練習)や平日の練習、

対戦相手のDVDを見る時間を増やすなど、できることから始めました。

昨年掴んだことのひとつが、小さい勝負の積み重ねが試合につながると実感できたこと。

日々のトレーニングやDVDを見る時間を創ることは自分との勝負。グラウンドでは同じポジション

同士の勝負。そしてディフェンスとの勝負。そういった日々の“勝ち”の積み重ねを通じて、

できなかったことができるようになり、それが自信となって試合に表れるんだと」

 

IMG_0033-2.JPG -チームを見る余裕もできたのでは。
「1、2年目は自分のことや周りに合わせることで精一杯でしたが、昨シーズンはチーム視点で取り組めたのも大きかったですね。古庄さん(#2)や大村さん(オフェンスコーディネーター)に『オフェンスを引っ張るための行動を』と言われ、そのように見てくれていたことがうれしかったし、期待に応えたいと思いました。同世代の阿南(#26)や松本(#50)、俺たちがやらないとオフェンスは盛り上がらない、と自分ごととしてチームを考えられるようになった。いろいろな選手とコミュニケー

ションを積極的にとるようになると、たとえば怪我をしているときに、シミケンさん(#83清水)から

怪我をしたときのことを聞いて気持ちが楽になったり、みんなが 何を考えてプレーしているのか

知ることができる。そうして、初めて“チームメイト”になれた気がします」

 

-2009シーズンに向けてやること、やっていることを教えてください。
「チームを引っ張るという立場として、まだまだ自分を出し切れていません。それは、自分自身の

プレーがまだまだで、自信を持てていないからでしょう。自分のこともできていないのにチームのことを

言うのは違うし、言ったからには自分もやらないと信じてもらえません。自分にプレッシャーをかける

意味でも、自分をもっと出して、もっとプレーヤーとして認められたい。今は、毎週土曜日、大村さんと

冨樫さん(トレーナー)に付き合っていただき、山本(#80)と一緒に激しいトレーニングに励んでいます。

ツイスターズ(オフェンスライン)も宮田さん(オフェンスラインコーチ)と隣で練習していますよ。

なんだか、野々村さん(OL#70)が気合い入っているんで、次、聞いてみてください!」

 

                                   (次回は、野々村選手に聞きます)

 

2009年01月08日

NEW YEARインタビュー1 #80山本祐介

オフシーズンもトレーニングを続ける選手たちに、昨シーズンの総括や今の取り組み、

2009シーズンの抱負を聞き、ROCKERS特別企画としてシリーズでお届けします。

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-2008年ルーキーイヤーを終えたTE#80山本祐介選手

大学時代はディフェンスだったが、オービックシーガルズではサイズ(186cm、105kg)を

買われて TE(タイトエンド)に転向。パワーがあり、最後まで足をかき続けるプレーが魅力だ。

 

        ◇  ◇  ◇

 

rock090108.jpg -まず、シーガルズとの出会いから聞きましょうか。
「2006年夏のオービックシーガルズ北海道クリニックに参加したのがきっかけです。 DL(ディフェンスライン)だったので、まず、KJ(DL#11ケヴィン・ジャクソン)のでかさにビビリました。 大橋ヘッドコーチの指導を受け、自分のスキルアップにつながったし、クリニックの様子や ホームページから面白いチームだと思ったので、駄目もとでトライアウトを受けてみました」

 

-で、昨春入部してTEへ転向したわけですね。
「4月にTEへのコンバートが決まって、全くゼロからのスタートに不安を感じました。

ボールも捕ったことないし、大学時代のDLのアサイメントに比べると、細かすぎて驚きました」

 

-TEは全体練習の前後に激しい練習をしているイメージがありますが。
「アフター(練習後個別練習)は大村さん(オフェンスコーディネーター)がつきっきり。とてもハードで、

正直しんどかったです。でも、自分のためになっていると実感しているし、この継続が力になると信じて

います。このアフターは6人の選手でやっているのですが、同世代もいて一体感を持って乗り越えて

います。大村さんの求めるところが高いので、まだまだですね」

 

-1年目を終えて、どうでしたか。試合に出る機会が限られていましたが。
「同じTEの安東さん(#98)、韓(#95)、公士さん(#35山崎)に比べ、プレーの理解度が低かったので、

当然だと思います。目の前のことで精一杯で、正直なところ練習についていくのがやっと。こんなに

しんどい練習をし、さらに大村さんに至らない点を指摘され、『やってられない!』 と思う時期もありました」

 

rock0901082.jpg -では、2年目、2009シーズンをどう考えていますか。
「大村さんに認められたい、それだけです。それが試合に出ることにつながる。TEの中で自分は 特に体格を活かしたプレーが求められていると思うので、練習でKJを1on1で押し込めるぐらいに なって、試合に出たい。KJを押せれば、他チームのDLにも通用すると思います」


-そのために今、取り組んでいることを教えてください。
「毎週土曜日に大村さん、冨樫さん(トレーナー)とマンツーマンで、

計4時間グラウンドで練習しています。自分はとても体が硬いので、

最初の1時間はハードストレッチをして、それからボディバランス、ヒットドリル、有酸素運動などを

行っています」

 

-最後に、2009シーズンへの決意を。
「試合に出ます。TE全員に負けたくない、と言うか、負けません。特に公士さん(#35山崎)より

試合に出ます! 応援よろしくお願いします」

 

                                  (次回は、宣戦布告された山崎選手に聞きます)