並河 研GMブログ“日本から世界へ”

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2010年06月

2010年06月25日

岡田JAPAN決勝トーナメント進出!

「思っていた以上に喜べなかった」

サッカーW杯デンマーク戦で
野球などでいう「ダメ押し」の3点目を取った本田選手の弁。


カメルーン戦の後

「試合終了のホイッスルが次の試合の開始のホイッスル」
とおっしゃった岡田監督。

 

1993年にJリーグを発足させ、
17年かかって辿りついたアウエイでの決勝トーナメント進出は、
日本サッカーに関わったすべての人たちの大きな一歩であることは間違いない。

 

そしてそれは、今、日本中でサッカーをやっている

どれだけ多くの少年少女に夢を与えたことだろうか。

 

「日本(人)初!」というシーンのたびに
“We choosed go to the moon”

という有名なケネディ大統領の演説の一節を思い出す。

当時、確証もなかった「月面着陸」という人類の夢を目標に据えて、
何万人の人が努力を重ねて、その代表として宇宙飛行士が月面に立った。

 

個人の想いと組織の情熱。

 

私が昔在籍していたリクルートという会社は、
そのシーンを“情報が人間を熱くする”という言葉でCMに切り取り
19888年に放映した。

 

昨日から関西にきて、関西のフットボールの諸先輩にお会いしているが、
日本のフットボールの「夢」「目標」についてしみじみ思う。

 

話は遠く40年前にさかのぼるが、1970年代は、
本場米国への挑戦の黎明期でもあった。


NCAA(アメリカの大学)の強豪チームが来日し、
日本のチームと試合を行っていたし、
アサヒビールシルバースターの阿部監督に聞いたところ、
クラブチームもハワイやグアムの米軍基地に遠征し、アメリカと試合をしていたという。

 

スポーツをやる以上、世界と勝負をしてみたい。

いや、世界と勝負してこそ、競技スポーツであるということを
当時のアメフト界の方々はピュアに思っておられたのではないだろうか。

 

そういう“若さ”は、スポーツの持つ大きな魅力であり、存在意義である。

 

日本フットボールの「夢」「目標」をどのように創っていくのか?

 

来年はオーストリアで、
4回目のアメリカンフットボールのワールドカップ
(イタリア→ドイツ→日本→オーストリア)が開催される。

 

今回は8カ国での対抗。ドイツ、アメリカ、カナダ、メキシコなど
プロチームからの参加はまだないにせよ、前回よりも間違いなくハードルは高い。

 

15年目を迎えたXリーグ、

日本選手権となって27回目を迎えるライスボウル、

第4回のワールドカップの先に
どのような目標を描くのか。

 

それはチームやリーグを運営する私達の大きな仕事である。