1万人プロジェクト特別企画 「クロストーク with IBM BigBlue」
9月10日のIBM戦@東京ドームでは、ハイレベルな1対1のマッチアップも見逃せません! 両チームの選手が互いのホームページ上で対戦相手について語り合う “クロストーク” をシリーズでお届けします。
Vol.1 ともに名門立命館大学出身の主将対決
オービック LB #2 古庄直樹 VS IBM RB #39 礒谷幸始
-礒谷選手は立命館大学パンサーズの後輩ですね
私が4回生のときの1回生です。ルーキーイヤーから活躍していたので、頼もしい後輩として非常に印象に残っています。ですが、私が卒業してからの磯谷の成長は、さらに素晴らしい。スピード+当たりの強さ、何よりも強気のプレースタイルで走りまくってましたね。そして、彼が4回生・主将のときにライスボウルで対決して完敗。今思い出しても悔しさが込み上げてくる屈辱的な試合でした。
-礒谷選手のプレーをどう見ていますか
非常に人に強い。思い切りがよくて当たり強いイメージです。
卒業後、私と同期の美人マネージャーと結婚したエピソードも、彼の強気の
プレースタイルから来るものだと思います(笑)。
フィジカルに自信があり、思い切って自分の決めたルートを走っていくランナーですね。
-9月10日の対決に向けては
相手がどのチームでも、ランプレーを止めるのは
ディフェンスとして非常に大事。IBMはパスのイメージが強いですが、礒谷のランを
止めることで守りやすくなると思っています。
特別に彼だけを止めるという意識は実はしていませんが、ランプレーは彼中心で
来るはずなので、礒谷を止める=IBMのランプレーを止める。絶対に礒谷は走らせないですよ。
-礒谷選手にひと言
磯谷、レベルの高い勝負楽しみにしてるで。
IBM BigBlue主将 RB #39
礒谷幸始(いそやゆきはる)
172cm・85kg・28歳。立命館大学時代に日本一を経験。精神的支柱としてBigBlueを引っ張る。パワフルなランが持ち味。
Vol.2 互いを知り尽くしたベテラン対決
オービック DB #8 渡辺雄一 VS IBM WR #44 天谷亮仁
-ベテラン同士、印象に残るマッチアップは
2003年に東京ドームでの試合で、自分がマンツーマンしてた天谷さんにゴール前のパスで
タッチダウンをとられたんですよ。そのイメージが今でも強く残っています。
天谷さんはフィジカルが強く、プッシュされて体勢が崩れたところをフックでとられました。
昨年のワールドカップでも一緒だったんですけど、やはりスピードも含めてフィジカルが
強かった。がむしゃらというか泥臭いフットボールをしますね。すごく気持ちが強い
プレーヤーだと思います。
-9月10日はどう戦いますか
「天谷さんに投げられたボールは必ずぼくが奪う」という気持ちで絶対勝ちます。
特別なテクニックなどはなくて、とにかく基本に忠実にやることですね。
いつも練習しているアイズ(目の使い方)を徹底します。
-アイズ、DBの基本中の基本ですね
はい。QBがボール投げると、DBはすぐボールを見てしまいますが、ボールを探すのではなく、
まずはレシーバーを見て詰めていく。最後にレシーバーについたときにボールを見ないと
パスを通されます。そういう細かいところをやっていかないと天谷さんには勝てない。
IBMのレシーバーはみんなうまいので、とにかく基本を徹底します。
体格差はありますが、フィジカルでも負けません。気持ちが大事なんで、天谷さんには
泥臭さでも絶対に負けません!
-天谷選手にひと言
天谷さん、試合での勝負、すごい楽しみにしてます。もうゴール前のフックは取らせませんよ!
IBM BigBlue WR #44
天谷亮仁(あまやあきひと)
182cm・85kg・36歳。筑波大学出身。 第3回ワールドカップ日本代表。海外での経験も豊富。 パワフルな走りとシュアなキャッチが持ち味。
Vol.3 激突! ハワイ大対オレゴン大のライン対決
オービック DL #11 Kevin Jackson VS IBM OL #66 Pat So'oalo
-The first game is almost here. How do you feel?
(試合が近づいてきましたが、現在の心境は?調子はどうですか?)
I'm very excited about the start of the season. I love football, and it's always great to get back onto the field. I'm feeling good physically and looking forward to the first game.
(シーズンが始まることにすごく興奮しています。フットボールが好きだし、フィールドに立っていられることはすばらしいことなんです。フィジカルな部分も調子がいいし、初戦を楽しみにしています。)
-How would you describe IBM as a team?
(IBMはどんな印象がありますか?)
IBM is a exciting team. They run a wide-open offense and do a lot of things that confuse a lot of people.They're a fast-pace, high-tempo team, and I think that it should be an exciting game.
(IBMはエキサイティングなチームですね。彼らはワイドオープンな体型のオフェンスから、混乱させるような多彩な攻撃をしてきます。速くて、ハイテンポで、エキサイティングな試合になるだろうと思います。)
-There's a new player from Hawaii on IBM's roster this year. Do you know him?
(オレゴン大出身のハワイ人選手がIBMにやってきましたが、知っていますか?)
No. I don't know him, but we might know some of the same people. I think that some of my teammates at Hawaii went to high school with him.
(いいえ、彼のことは知りませんが、お互いに共通の知り合いがいるかもしれません。ぼくのハワイ大のチームメイトには彼と同じ高校の出身がいると思います。)
-When you were at the University of Hawaii did you ever play the University of Oregon? What kind of team is Oregon?
(オレゴン大と試合をしたことがありますか? どんなチームか知っていますか?)
No. When I was at UH we never played Oregon. The Ducks are usually a strong, top-25 program.
(いいえ、ぼくがハワイ大にいたときはオレゴン大とプレーしたことはありません。オレゴン大ダックスはいつも強くて、ランキング25位に入っていますね。)
-I'm sure you'll have a chance to face Pat So'oalo,what kind of game would you like to have?
(Pat So'oalo選手との対戦もあると思いますが、どんなプレーをしたいですか?)
I think that the most important thing is to just relax and play my game.
(最も大切なことはリラックスすることと、自分のプレーをすることだと思っています。)
IBM BigBlue OL #66
Pat So'oalo(パット・ソアロ)
195cm・153kg・23歳。オレゴン大学出身。 今季新加入の超大型オフェンスライン。恵まれた体格だけでなく、クレバーなプレーに定評があるとのことだが全ては謎であり、未知数。
Vol.4 タックル勝負。抜くか抜かれるか日米対決
オービック RB #20 古谷拓也 VS IBM LB #1 Rocky Poutoa-alo
-試合が近づいてきましたが心境は
家でIBM戦のゲームプランとビデオをよく見ていて、試合のイメージをしていますが、
すごく興奮してきますね。楽しみです。
-IBMのディフェンスはどんな印象がありますか
スタンツ、ブリッツが多くて、アグレッシブなディフェンスをしてくるチームですね。
みんな思いっ切りがいい。
-ロッキー選手のプレーをどう見ていますか
キャリアーやホール(自分が突っ込むべき穴)に思いっ切り突っ込んでくるし、
なおかつシュアなタックルをする。RBにとってはとても嫌な選手です。
アメリカ人のタックルは踏み込みのスピードが非常に速い。
タックラーと1対1になったときに、走り抜くための間合いがあるんですけど、
それがいつもと違ってくると思います。
でも実際に対戦したことはないので、未知数ですね。
-ロッキー選手のタックルへの対策は
とにかく判断を早くして、思いっきり走る。
ヒットの勝負では厳しいかもしれませんが、
ツイスターズ(オービックOLのニックネーム)をうまく使って走ります。
-試合でどんなプレーを見せてくれますか
ボールを持ったら安定的にゲインを重ねていきたいですね。
ツイスターズがブロックしてくれるんで、ランプレーは絶対に出して、テンポのいいオフェンスを展開します。
9月10日はぼくの32回目の誕生日なので、自分のタッチダウンで祝いたいです。
IBM BigBlue LB #1
Rocky Poutoa-alo (グレン・ロッキー・アロ)
180cm・93kg・26歳。インディアナ州立大学出身。 来日2年目のLB。熱いハートと激しいヒットで、BigBlueディフェンス要の選手。
Vol.5 パス勝負。制空権を賭けたマンツーマン対決
オービック WR #83 清水 謙 VS IBM DB #9 阿部 暁
-IBM戦まであと10日ですね
興奮しています! 家でビデオを見ながら東京ドームをイメージするとほんと興奮してきますね。
-IBMディフェンスの印象は
プレッシャーディフェンスなのでマンツーマンが多いですね。
パスカバーで積極的にバンプをしてきますが、対策はしているので、
練習どおりやっていけばいいプレーができると思ってます。
あとIBMのDBに専修大学で一緒にプレーした後輩が2人いるので、
彼らとの対戦も楽しみです。
-マッチアップが注目される阿部選手については
マンツーマンがうまい選手ですが、対戦するのがすごく楽しみです。
なぜなら、ぼくはマンツーマンを抜くのが得意なので。
名手と言われる人をマンツーマンで置き去りにしたいですね。
-どんなプレーを見せてくれますか
リターンは、昨シーズン結果を残せたし今年も絶好調なので、今までどおりタッチダウン狙っていきます。
レシーバーでは、最近は「ボール取って終わり」ってプレーが多かったから、
今年はアフター練習でも時間を割いてレシーバーの練習をやってきました。
「今年の清水はレシーバーもイケてるじゃねえか」っていうようなプレーを見せたいですね。
キックリターン、パントリターン、レシーバーで3本タッチダウンを取ります!
IBM BigBlue DB #9
阿部 暁( あべさとる)
177cm・74kg・33歳。立教大学出身。 独自の理論に基づいたマンツーマンの技術を持つ。 精神的支柱としてチームメイトからの信頼も厚い。
Vol.6 同好会VS地方リーグ。努力が結実ドリーマー対決
オービック OL #75 宮本 士 VS IBM DL #96 佐藤剛久
-初戦まであと1週間です
いよいよだなあって感じですね。
久しぶりの公式戦、なおかつIBM、しかも東京ドーム。
いやあ、緊張します。
-IBMディフェンスのイメージは
いくつもの隊形からスタンツやブリッツを組み合わせてくる。
複雑かつ完成されたディフェンスという印象ですね。
デイビッド・スタント(*)が持ち込んだスタッドディフェンスということもあり、
シーガルズディフェンスにも似ている気がします。
*デイビッド・スタント:
シーガルズ、IBMの両チームでヘッドコーチを務めた。
両チームともに彼のカラーを強く継承している。
-シーガルズディフェンス似なら手ごわいですね
はい。きっちり対処しないとランは止められるだろうし、パスラッシュもかけられる。
きっちり対処しつつ、こちらのプレーで圧倒したいですね。
-IBM DLのキーとなる佐藤選手について印象は
自分は中央大学の同好会出身で、彼は南山大学出身(東海リーグ)。
共に大学時代は無名だったのが、今は一緒にXリーグの1部でやっていることに
共感できますね。
お互い切磋琢磨して、いい試合をしたいです。
-佐藤選手との対戦について
すごいDLばかりなので、佐藤選手だけを意識することはありません。
足を出すとかセットアップするだとか、常にファンダメンタル(基礎技術)を
意識しつつ、勝利を呼び込めるようなビッグブロック(えげつなく強いブロック)をしたいですね。
IBM BigBlue DL #96
佐藤剛久(さとうたけひさ)
183cm・99kg・28歳。南山大学出身。 DLのパートリーダー。 長身でスピードがあり、パスラッシュが得意な選手。
Vol.7 名門のプライド 対 雑草の意地。互いに譲れぬパス対決
オービック QB #15 龍村 学 VS IBM QB #15 岡村幸太郎
-今年のQBユニットは4人とも絶好調。パスオフェンスは期待できますね
はい。春からいろいろ準備してきて、エアフォース(QB+レシーバー)内で
コミュニケーションをとりながら練習してきました。
タイミングとかも細かく合わせてきたので、いい感じに仕上がってます。
-IBMもパスオフェンスに力を入れていますが、QB岡村選手はどんな印象ですか
アリーナフットボールのサムライウォリアーズで一度一緒にプレーさせてもらったことがあります。名門関学出身で、背が高くて、投げれて、走れて、頭もいい。QBの理想形ですね。
-では、龍村選手自身の自己分析は?
岡村さんとは全く正反対なQBだと思います。
2部の神奈川大出身で、背もあまり高くないし、足が速いわけでもないし、頭がいいわけでもない(笑)。
岡村さんと比べられたらとんでもない感じがしますが、球速だけは負けたくないです。
-球速だけですか
岡村さんはコントロールもいいので…。でもパスでは絶対に負けません。
自分はまわりの選手をうまく使ったりしてオフェンスのリズムを作っていきます。
そして、何かを起こしたいと思います。
-IBM戦の目標は
オフェンスで4本以上とります。
ディフェンスのセオリー通りに最初にランを止めにくることが考えられますが、
春から取り組んできたパスとランの両方で圧倒したいですね。
IBM BigBlue QB #15
岡村幸太郎(おかむらこうたろう)
186cm・82kg・30歳。関西学院大学出身。 IBMのエースQB。的確なプレーリードだけでなくラン能力にも長け、 フィールドを縦横無尽に駆けめぐる。